分科会などで活発に議論 愛あるプレッシャーで米国オラクルへ日本企業の要望を伝える 今回紹介するのは、オラクルが提供するアプリケーション製品を使用しているユーザーとパートナーが運営するユーザー会、日本OAUGである。1998年に30社で発足。現在の会員数は約360社で、うち約330社がユーザー企業、31社がパートナー企業である。今年度は、ユーザーの声をオラクルの製品と企業戦略に反映させる「影響力」、分科会活動や勉強会などの場で学ぶ「教育」、ユーザーとパートナー、そしてオラクルとのコミュニティを成長させる「ネットワーク」という3つのテーマに注力し、活動を展開している。
分科会での成果を製品に反映
日本OAUGの活動の中心はSIG(Special Interest Group)と呼ばれる分科会活動だ。SIGは製品別とインダストリー別に分かれる。製品別SIGはFIN(会計)、SCM(サプライチェーンマネジメント)、PeopleSoft(PeopleSoft HCMユーザー)、JDE(JD Edwardsユーザー)など7つ。インダストリー別SIGには、建設業やエンジニアリング業を対象とした建設・エンジSIG、食品、飲料、消費財メーカーを対象としたCPG SIGなど3つがある。
SIGでの活動は、メンバー間での議論や情報共有、交換を行うのはもちろん、そこで出た製品に対する課題や改善点を、優先順位を付け、機能拡張の要求としてまとめるという役割(Enhancement Requester)も担っている。
グローバルとの連携を推進
SIG活動でまとまった要求を日本オラクルおよび米国オラクルに届ける重要な役割を担うのが、Management Councilである。年3回開かれるこの会議は、日本オラクルとユーザー会幹部に加え、米国オラクルの各事業担当役員クラスも参加し、製品やサービス、サポートなどについての要求を米国オラクルに直接伝える場となっている。
このほかのCouncil活動としては、Fusion CouncilやCustomer Support Councilがあり、特に後者のCustomer Support Councilでは効果的活用と改善に注力するとともに、製品ごとのサポートサービスのレベルの差を統一するという役割ももつ。
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