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もう1つのマイクロソフト製ERP、「Dynamics NAV 2009」が出荷へ

2009年3月27日(金)IT Leaders編集部

パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は2009年3月27日、マイクロソフト製のERPパッケージ「Microsoft Dynamics NAV 2009 Classic(以下NAV)」を5月に発売すると発表した。PBCは単なる販売代理店という位置づけではなく、マイクロソフト日本法人に代わって、ローカライズやパートナー(サブ代理店)の獲得などを行う。

 NAVは元々、デンマークのNavision社が開発したERPパッケージ。同社は2000年に「Axapta」というERPパッケージを持つ同業のDamgaard社と合併した。それを米マイクロソフトが2002年に買収し、AxaptaをDynamics AX、NavisionをDynamics NAVとしてして販売している。

 一方、日本ではPBCが2001年にNavisionと提携し、ローカライズや導入コンサルティングを実施してきた。すでに大手企業の海外子会社や外資系企業の日本法人向けに、100サイトを超える実績があるという。こうした経緯から、NAVの日本での展開はマイクロソフト日本法人と販売提携を結んだ上で、PBCが実施することになったもの。

 NAVは財務会計をコアに、販売・購買管理、在庫管理、生産管理、プロジェクト管理、保守サービス管理といった基幹業務のほか、CRM、SCM、BIといった機能を提供する。Outlookと同様のユーザーインタフェースを備え、Excelなどマイクロソフト製品との連携が可能、ビジュアル環境でのカスタマイズが可能、多言語多通貨対応、各国の法制度対応、などが特徴だ。

 こうした表面上のスペックを見ると、マイクロソフト日本法人が販売するDynamics AXと大きく変わらない。導入費用も、「NAVのライセンス費用は同時接続5ユーザーの場合で1200万円。標準的なケースで2000万~3000万円程度になるだろう」(PBC)といい、AXとほぼ同等だ。この点に関してPBC、マイクロソフトは、「AXの場合、50億~500億円の企業、NAVは数十億~200億円の企業を想定している。重なりはあるが、AXは中堅規模以上、NAVは中小・中堅企業と見ている。NAVはなるべくシンプルに、独自要件がある場合はAXに、という棲み分けになると見ている」と説明する。

 なおマイクロソフトは、欧米で5種類の業務パッケージを販売している。DynamicsAX(ERP)、同GP(会計管理)、同Nav(ERP)、同SL(プロジェクト会計)、同CRM(顧客関係管理)である。日本で販売中なのはAXとCRMだけだったが、5月からNavが新たに加わることになる。ただし、GP、SLは「日本での販売予定はない」(マイクロソフト日本法人)という。

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