[事例ニュース]

東京東信用金庫、SAPの経営管理システムを導入

SAPジャパンとシステムバンクが導入を支援

2009年4月2日(木)IT Leaders編集部

SAPジャパンと、金融機関向けシステム開発を手がけるシステムバンクは、東京東信用金庫(ひがしん)の経営管理システムを、「SAP NetWeaver Business Warehouse」(エスエイピー・ネットウィーバー・ビジネス・ウェアハウス、以下SAP NetWeaver BW)で構築し、2009年4月1日より本格稼働を開始すると発表した。信用金庫で初めてのSAP NetWeaver BWの導入となる。

 SAPの統合アプリケーションプラットフォーム「SAP NetWeaver」の主要コンポーネントの1つである「SAP NetWeaver BW」は、包括的なレポート・分析のツール群、計画・シミュレーション機能、データウェアハウス機能を統合したビジネスインテリジェンス・プラットフォームで、企業全体から収集したデータを統合して実践的でタイムリーなビジネス情報に変換し、意思決定を支援するソフトウェア。

 東京23区、千葉県、埼玉県内に68店舗12出張所を抱えるひがしんは、これまで、融資や預金の状況を自社開発のシステムで管理していた。2008年当初、より迅速な経営判断をするためには、データの収集から加工、分析、レポート作成に要する時間を短期間化し、経営情報を体系的に一元管理する新システムの構築が急務であるとの考えから、SAP ERP(統合基幹業務ソフトウェア)とSAP NetWeaver BWを選んだという。導入にあたっては、ひがしんのグループ会社であるシステムバンクが、2008年9月よりシステム構築を行った。

 新システムでは、以下のような経営管理が可能になるという。

  • 点在している融資、預金、ALM(Asset Liability Management:資産・負債の総合管理)、決算に関するデータをSAP NetWeaver BWで一元管理して経営者向けのマネージメント・ダッシュボードを構築。これまで2週間を費やしていた経営情報管理のデータ収集からレポーティングまでがリアルタイムで行えるようになる。
  • 金庫全体のKPI(重要業績評価指標)管理からエリア別、支店別、商品別や、最終的には取引までの分析を行い、定期的に行われる経営のためのALM委員会でも、最新の分析レポートを参照できるなど、迅速で的確な経営判断が可能になる。
  • 旧システムでは過去3カ月の情報蓄積にとどまっていたものが、5年間分のデータ蓄積が可能となり、月ごとのレポートに加え時系列でのひがしんの経営および市場の傾向を過去、現在についてリアルタイムで分析し、将来予測も管理できるようになる。
  • 操作性の向上により、システムについて専門的な知識を必要とすることなく、操作することができる。

 今後ひがしんでは、SAP NetWeaver BWの導入による分析を融資や預金だけでなく、有価証券にも広げ、さらなる業務効率化およびサービス向上を目指すとのこと。また、全国100以上の信用金庫に人事、給与のシステムを提供するシステムバンクは、今回の導入実績をもとに、他の銀行、信用金庫への展開を目指すとしている。

SAPジャパン
http://www.sap.com/japan/index.epx

システムバンク
http://www.systembank.co.jp/

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