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NTTデータの「CoreBoot」、学習院の学内端末として運用開始

2009年4月15日(水)

NTTデータは2009年4月14日、同社のネットブート型シンクライアント「CoreBoot」が、学習院におけるコンピュータ管理ソリューションとして採用され、4月1日から学生向けクライアント端末として運用されていると発表した。クライアント端末(パソコン)数は約1,700台であり、ネットブート型シンクライアントとしては国内最大規模になる。

「CoreBoot」は、NTT情報流通プラットフォーム研究所の「STRAGEX」をベースに、NTTデータが大規模環境でのコンピューター管理ソリューションとしての利用を想定して開発したもの。OSやアプリケーションなどのプログラム情報を、LANに接続されたiSCSIストレージに集約し、必要に応じてそれらの情報をクライアント端末に読み込んで利用する。この「ネットブート型シンクライアント」は、「画面転送型シンクライアント」と比べ、アプリケーションが適応しやすく、複数ユーザーの利用でも各端末のパフォーマンスが落ちにくい方式である。ただし、ネットワーク上に流れる情報量が多くなる傾向があるので、学習院ではネットワークの強化も並行して検討している。

同社は、2008年度から学習院大学計算機センターの協力を得て、WindowsVistaでの「CoreBoot」の性能検証や運用性の検証を進めてきており、今回のシステム構築は、ネットワンシステムズが実施している。

「CoreBoot」の特長は次のとおり。

運用管理の効率化
1台のクライアント端末からプログラムのバージョンアップやセキュリティパッチの適用を実施すれば、すべてのクライアント端末に反映される「Easyメンテナンス」機能や、バックアップや復元を瞬時に行う「Fastバックアップ」機能など、運用管理機能が豊富。

大規模環境での適性
クライアント端末がCoreBootサーバーにアクセスするのは基本的に起動時のみで、その後はiSCSIストレージへ直接アクセスして動作する。そのためクライアント端末が多い環境においても処理性能の劣化を最小限に抑えるので、サーバー数を少数に抑えられる。学習院における「CoreBoot」の動作環境は、CoreBootサーバー×2台(冗長化構成分は除く)、iSCSIストレージ×8台、クライアント端末×約1700台となっている。

情報漏えいの防止
Easyメンテナンス機能により、一部の端末でパッチ適用を忘れるような状況を防止できる。また、クライアント端末のハードディスクを物理的に取り外して利用することも可能。

高いユーザビリティ
プログラムはクライアント端末に搭載されたCPUやメモリ、グラフィックカードなどを利用して動作するので、処理負荷が高いマルチメディア関連ソフトウェアなども快適に利用できる。

同社は今後も、「CoreBoot」を文教系の大規模シンクライアント環境におけるメジャーソリューションとして推進していくとしている。


CoreBoot
http://www.coreboot.jp/

NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/

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