キャリア・イーサネット、通信システム・テスト・サービス、データパケットの重複排除……。今世紀の経済をけん引するアジアの新興市場では、労働人口の増加や産業転換から生じた情報流通の需要が、ネットワーク・インフラの拡大と革新に拍車をかけている。2009年6月初旬にシンガポールで開催された「ネットイベンツ 2009 アジア太平洋プレスサミット」の内容から、アジアの通信ビジネスの最新動向を探ってみよう。

NetEvents 2009 アジア太平洋プレスサミットの概要
会期:2009年6月4日〜5日
場所:シンガポール
アジアという新興市場で凌ぎを削る通信会社やサービスプロバイダのキーパーソンが集まり、今後のネットワーク・インフラや、その上で展開するビジネスについて活発な議論を繰り広げた。ラウンドテーブル形式での意見交換など、フランクな雰囲気の中にも熱気が溢れていたのが印象的だ。
6月上旬、東京の仕事の合間を縫って、シンガポールへやってきた。シンガポールの空の玄関口チャンギ空港は、24時間営業のハブ空港なので、深夜や未明でも世界中のエアラインが離発着を繰り返している。夕刻に東京で仕事を終え、それからシンガポールへ飛んだとしても、チャンギ空港に到着するのは現地時間の深夜1時。ホテルで快眠の後、翌朝一番から難なく仕事ができるのだ。筆者もシンガポールへは深夜便を多用するのだが、今回も2時前には就寝、翌朝8時過ぎからカンファレンスに参加することができた。
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