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トレンドマイクロがホスト型ファイアウォール新製品、複数OSとVM仮想マシンを防御

2010年1月21日(木)IT Leaders編集部

セキュリティ・ソフト大手のトレンドマイクロは2010年1月21日、ホスト型ファイア・ウォールの新製品「Trend Micro Deep Security」を発表した。Windows/Linux/UNIXやVMware環境など、複数のプラットフォームを防御できる。3月1日に販売(受注)を開始し、3月15日に出荷する。価格は、エージェント・ソフトが1台あたり8万4000円(税別)など。販売目標は、今後1年間で4億円。

 Trend Micro Deep Securityは、防御対象ホスト上にインストールしてネットワーク経由の不正な攻撃を総合的に防御する、ホスト型ファイア・ウォールである。最大の特徴は、防御対象プラットフォームが幅広い点である。具体的には、各種Windows、各種Linux、各種UNIXという主要なOS群のほか、VMware ESX管理下の仮想サーバー機を防御できる。

 これまで提供してきたホスト型ファイア・ウォール製品(ウイルス対策機能を兼ね備えた総合セキュリティ・ソフトの一機能として提供)は、Windows向け製品やLinux向け製品などのように、動作環境が限られていた。一方、今回のTrend Micro Deep Securityを用いると、データ・センター(クラウド)で用いられるサーバー環境の多くを、単一製品で防御できるようになる。

 なお、Trend Micro Deep Securityは、米Trend Microが2009年に買収したカナダのThird Brigadeの不正侵入対策技術をベースとしている。

各種OS用に加えて仮想アプライアンスを用意

 以下の3製品で構成する。

 (1)「Deep Security Virtual Appliance」は、VMware ESXの上で動作する仮想アプライアンス・サーバー機である。VMwareが用意しているAPI(VMsafe)を使って連携動作し、個々の仮想サーバー機を不正アクセスから防御する。

 (2)「Deep Securityエージェント」は、防御したいサーバー機のOS上で稼働するアプリケーション・ソフトである。自ホストに対する不正アクセスを防御する。

 エージェントでは、Virtual Applianceで提供可能なネットワーク・セキュリティ機能(不正アクセスの検知や防御)に加え、OS上のファイルやレジストリの改ざん検知機能やログ監視機能も提供する。

 (3)「Deep Securityマネージャ」は、管理サーバー・ソフトである。エージェントやVirtual Applianceをリモートから一元管理する。

 3製品の価格と稼働環境は、以下の通り。

 (1)Virtual Applianceの価格は、1CPUソケット(最大8コア)あたり23万円(税別)。稼働環境は、VMware ESXを含むパッケージ「VMware vSphere 4」。

 (2)エージェントの価格は、インストール先1台(OS)あたり8万4000円(税別)。稼働OSは、各種Windows(Windows Server 2003/2008、Windows 2000/XP/Vista/7、それぞれ32bit/64bit)、各種Linux(Red Hat、SUSE)、各種UNIX(SPARC Solaris 8/9/10、x86 Solaris 10、AIX 5.3、HP-UX 11i)。

 (3)マネージャの価格は、インストール先の管理サーバー1台あたり237万5000円(税別)。稼働環境は、Windows Server 2003/2008(32bit/64bit)。

修正履歴
「ホスト型ファイア・ウォール」の意味を補足しました。(2010/01/22 12:00)

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