沖電気工業(OKI)は2010年3月4日、企業のクラウド基盤技術の導入・活用を支援するトータルサービス「プライベートクラウド導入支援サービス」を、4月より提供開始すると発表した。同社は2006年度から、自社データセンターでクラウド基盤を用意し、社内の各部門がITサービスを共用サービスとして利用するプライベートクラウド環境「業務システム共通プラットフォーム」を構築・運用してきたが、その実績をもとに、企業がプライベートクラウド基盤の導入を検討する段階から、実際に導入し活用する段階まで、ワンストップで支援する。
同サービスは、以下の4項目より構成される。
- 「プライベートクラウド導入コンサルティング・サービス」:システム基盤運用標準化コンサル、システムP/F標準構成モデル設計コンサル、導入ロードマップ立案コンサルなどの提供
- 「プライベートクラウド構築サービス」:導入計画策定サービス、システム基盤詳細設計サービス、システム基盤構築サービスなどの提供
- 「システムプラットフォーム製品群」の提供:ブレードサーバー(if Server、OKITAC9000)、仮想化ソフトウェア(VMware、Hyper-V、KVM)、仮想環境管理ソフトウェア、統合ストレージなどの提供
- 運用支援サービス:導入製品の技術サポートと保守サービス、設計変更にともなう相談サービスの提供
同サービスは、OKIグループにおけるプライベートクラウド導入・運用実績を踏まえて商品化された。OKIグループでは、2004年以降、IT基盤の統合・全体最適によるITインフラの効率化に取り組んできたが、特にそのキーテクノロジーとなったのが、プライベートクラウド基盤技術だったとのこと。2008年からは、OKIグループ内の全社を対象に、PaaS(Platform as a Service)形式による「統合プラットフォーム Fusion」のサービス提供も実施し、約2年の企業内PaaS運営実績も蓄積している。
同社では、クラウド基盤技術によるITインフラの標準化、全体最適によるコストダウン、ビジネス変化への即時対応を実現可能にする「ITインフラ全体最適サービス」として、同サービスを企業に対し積極的に提案、提供していくとしている。
沖電気工業(OKI)
http://www.oki.com/jp/