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シーゴがI/O仮想化装置に低価格版「VP560」を追加、I/O拡張性を4分の1に

2010年5月11日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Xsigo Systems日本法人のシーゴシステムズ・ジャパンは2010年5月11日、ネットワーク接続やストレージ接続といったサーバーのI/O接続機構を分離して仮想化する専用装置の新機種「VP560」を発表、同日販売を開始した。既存の上位機種「VP780」と比べ、拡張性(共有可能なI/Oポート数)を約4分の1に減らした。希望価格は300万円(税別)。

 既存の上位機種「VP780」との違いは、仮想化/共有可能なI/Oポートの数である。VP780では4Uのきょう体に最大15枚のモジュールを収容するが、VP560で2Uのきょう体に最大4枚のモジュールを収容する。ポート・モジュールは3種類あり、FibreChannel×2、10GbE×1、GbE×10である。これらのI/Oポートを、サーバー接続ポート(20Gビット/秒のInfiniBand×24ポート)に接続したサーバー機群から共有する。

 VP560の主なスペックは以下の通り。サーバー接続用ポートはInfiniBandで、24ポートを搭載する。InfiniBandのポート速度は20Gビット/秒。きょう体は、2Uラックマウント型(奥行は71.6cm)。重量は最大26キロ・グラム(きょう体のみで22kg)。消費電力は最大520ワット(きょう体のみで300W)。上位機種のVP780と同様、サーバー接続用InfiniBandポートを24個追加するオプション機器の利用が可能。

 VP560の販売目標は、2011年4月決算期までに3億円。販売代理店は4社で、以下の通り。伊藤忠テクノソリューションズ、住商情報システム、ネットワークバリューコンポネンツ、ネットワンシステムズ。

NIC/HBAをInfiniBand経由で仮想化/共有

 なお、同社のI/O仮想化装置は、サーバー機と周辺I/O(ネットワーク/ストレージ)との間に入る、専用装置である。NIC(ネットワーク・カード)やFibre Channel接続用のHBA(ホスト・バス・アダプタ)など、通常であればサーバー機が内蔵するI/O機構を、サーバー機から分離独立させて仮想化し、複数のサーバー機から共有できるようにする。

 サーバー機とI/O仮想化装置との間はInfiniBandで接続する。サーバー機(物理サーバーや仮想サーバーなど)のOS側に専用のデバイス・ドライバをインストールすることで、I/O仮想化装置が備えるI/Oを、あたかもサーバー機が自前で持っているI/Oであるかのように扱える。1台で複数の仮想サーバー機を収容したサーバー機が多数存在するような環境に適する。

Xsigo P560の外観
写真1:Xsigo P560の外観
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