[事例ニュース]

自動車部品製造のジヤトコ、SaaS型CRMで新営業情報管理システムを構築

CTCと日本オラクルがシステムを構築

2010年5月14日(金)IT Leaders編集部

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と日本オラクルは2010年5月13日、日産自動車グループの自動車用変速機の専門メーカーであるジヤトコの「新営業情報管理システム」を両社が構築し、2010年5月より稼働開始したことを発表した。同システムには、オラクルのSaaS型CRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」が採用され、システムの設計と構築、運用はCTCが中心となって担当している。

ジヤトコ(本社:静岡県富士市)では、日本、メキシコ、中国の生産拠点から、数多くの自動車メーカーに向けてグローバルに商品を提供している。発表によれば、自動車メーカーの国際的な再編や電気自動車の普及に向けた対応などにより、部品メーカーのビジネス環境が刻々と変化し、国際競争も激化している中で、ジヤトコでは営業力強化を目的に、顧客情報の管理や分析・解析するためのシステムとして新営業情報管理システムを導入したとのこと。

同システムでは、顧客企業とその担当者情報、商談やプロジェクトに関する設計図、報告書や顧客連絡先などの情報と、それらに付随する周辺情報を統合的に管理できるようにしている。それにより顧客、商談、プロジェクトの情報をひも付けて、各軸で情報を検索し、参照することが可能になる。営業担当者は、顧客に関連する情報を包括的に把握した上で顧客対応に臨むことができ、顧客満足度向上に役立てることが可能。

ジヤトコでは、まずは国内の営業部において今回の新営業情報管理システムを利用する。SaaS型の柔軟な拡張性を活かし、今後は、生産開発部門や、北米、フランス、韓国などのグローバル各拠点の営業員に順次展開する予定とのこと。

Oracle CRM On Demandは、顧客や営業情報を効率的に管理し、さらにそれらの情報を分析するビジネスインテリジェンス(BI)機能を標準で実装しているSaaS型のCRMアプリケーション。同機能を活用し、顧客軸、製品軸、担当者軸など多角的な軸で分析することで、営業担当者や管理者の適時適切な意思決定を支援することができるという。

また、システム設計・構築を担当したCTC は、オラクル製品やサービスの導入、構築、保守での実績や、ジヤトコの社内ポータル開発などでの永年の実績や経験により、2カ月という短期間での稼働開始が実現した。

「Oracle CRM On Demand」事例セミナー(2010年5月20日)
http://www.oracle.com/goto/jpm100520/index.html

「Oracle CRM On Demand」製品概要
http://www.oracle.co.jp/campaign/crm/products/ondemand.html

伊藤忠テクノソリューションズ
http://www.ctc-g.co.jp/

日本オラクル
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html

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