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日本ネティーザがDWHアプライアンス強化、圧縮率向上でデータ分析速度を倍増

2010年6月30日(水)IT Leaders編集部

日本ネティーザは2010年6月30日、DWH(データ・ウエアハウス)アプライアンス向けのソフトウエア新版「Netezza Software Release 6.0」を発表した。新版では、データ圧縮機能の強化によって、格納可能なデータ容量とデータ処理性能を倍増させた。ソフトウエア新版は、2010年秋に出荷する。

 ソフトウエア新版では、データ圧縮効率を高めた。圧縮アルゴリズムを変更したほか、数値に加えて新たに文字も圧縮対象とした。これにより、圧縮効率が従来と比べて2~3倍に増えた。同社のDWHアプライアンスの場合、アーキテクチャ上、データ分析の速度がディスクのデータ転送速度と等しくなるため、データ圧縮による格納データ量の向上に比例して、データ分析スループットが高まる。

 新版ではさらに、予測分析などを可能にするため、データ分析機能を強化した。DWHに格納された大量データを対象に、膨大な計算を施せるようにした。これを、米Netezzaで社長兼CEOを務めるJim Baum氏は「Big Data Meets Big Math」(大量データと膨大な計算の融合)と呼ぶ標語で表現する。

 同社製DWHアプライアンスの特徴は、データベース・サーバー(RDBMS)とストレージ間のデータ転送を抑制する非対称型超並列処理(AMPP)と呼ぶ独自アーキテクチャによって、SQL検索速度を高めている点である。RDBMSの背後に、ストレージと一体化したSQL検索ユニットを並列に配置し、このストレージ・ユニット側で検索処理を実行するという仕組み。

 記事執筆現在、同社の顧客数は350以上、導入製品数は、主力製品の「TwinFin」で450ラック(50ペタバイトに相当)。価格は非公開だが、数千万円クラス。国内1次販売代理店は、日本ユニシス、NEC、伊藤忠テクノソリューションズ、新日鉄ソリューションズの4社。Netezzaブランドのアプライアンスは米IBM製ハードウエアを採用しているが、NECはNEC製ハードウエアを用いたNECブランドのアプライアンスを販売している。

写真1 米Netezzaで社長兼CEOを務めるJim Baum氏
写真1:米Netezzaで社長兼CEOを務めるJim Baum氏
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