マイクロソフトは2010年11月19日、より短期間かつ低コストで企業内クラウド(プライベートクラウド)の構築を可能にする各種施策を国内パートナー各社と連携して提供し、プライベートクラウドの導入推進を本格化すると発表した。
マイクロソフトは国内パートナー各社と連携し、システムの共同事前検証によるクラウド構築システムの最適化やシステム構築に関する技術情報提供などの導入支援サービスの提供、中堅・中小規模企業向けホスティングサービスの提供、および日本独自の導入相談窓口を設置する。
あらゆる規模の企業に対応するプライベートクラウド導入推進プログラム「Hyper-V Cloud」を2010年11月25日より開始する。同プログラムを活用することで、プライベートクラウドの導入に関わる期間を、最大で約7割程度削減することが可能になる。Hyper-V Cloudプログラムは、システム設計から、導入支援、運用まで一貫したソリューションをパートナー各社と共に提供する包括的なプログラム。同プログラムの各メニュー概要は以下のとおり。
- 「Hyper-V Cloud Fast Track」
クラウドの構築に必要なサーバーハードウェア、ストレージ、ネットワーク機器と、パートナー各社のシステム管理、クラウドポータルや、仮想化プラットフォームを提供する「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」、「System Centerファミリー」などのソフトウェアを共同検証し、プライベートクラウド構築に最適化した大企業向け垂直統合型クラウドソリューション。2010年12月以降順次、パートナー各社より対応ソリューションが提供される。
・対応パートナー(6社:五十音順)
デル/日本電気/日本アイ・ビー・エム/日本ヒューレット・パッカード/日立製作所/富士通 - 「Hyper-V Cloud Service Provider Program」
「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」、「System Centerファミリー」など、マイクロソフトのテクノロジで構築されたクラウド環境をサービスプロバイダーより提供。
・ 参加企業(6社:五十音順)
IDCフロンティア/伊藤忠テクノソリューションズ/インターネットイニシアティブ/エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ/GMOインターネット/日本ユニシス - 「Hyper-V Cloud Deployment Guides」
同社のエンタープライズサービス部門であるマイクロソフトコンサルティング(MCS)が、世界各国で蓄積した豊富なノウハウを元に、既存システムを活用しながらプライベートクラウドを構築するためのツールや技術情報などを提供し、個々の顧客に適したクラウド環境の構築を支援する。 - 「Hyper-V Cloud Accelerator」
クラウド導入プロセスを「提案」「評価」「証明」「展開」の4つの段階に分け、それぞれでツールや評価サービスをMCSおよび同社の認定資格を持ったパートナー各社より提供。また、日本独自の取り組みとして、Hyper-V CloudをはじめとするWindows Serverプラットフォームを活用したプライベートクラウドや、サーバー仮想化の導入相談窓口「Hyper-V Direct」を開設。Hyper-V Directでは、電話またはメールで、企業ユーザーおよびパートナー各社からの質問や相談に対応する。
・電話番号:0120-39-8185
・開始日:2010年11月25日(木)午前11時より
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/