ペタバイト規模から知見を得る鍵は リアルタイム性とデータ品質の追求 10月下旬、IBM、Teradata、SAPの年次カンファレンスが立て続けに米国で開催された。企業が蓄積し得る膨大なデータ群から、競争力につながる知見をいかに速やかに得るか─。その解を追求するのが各カンファレンスに共通するテーマだ。
レポート1. Information On Demand 2010/Business Analytics Forum
2010年10月24日〜28日 米ラスベガス/IBM
瓦解した成長戦略を立て直すきっかけを皆が模索していた1年前とは様子が違う。一過性のキーワードに踊ることもない。世界のITトレンドの潮目は「模索から実践」へと明らかに変わりつつある。2010年10月24日〜28日、米ラスベガスで開催された米IBMの「Information On Demand(IOD)2010」では、グランドオープニングを含む各種セッションの随所に、そのことが表れた。
IODは、InfoSphereをはじめとする同社の情報管理製品ブランド「Information Management」の年次カンファレンスである。5年めとなる今回は、Cognosなどビジネスアナリティクス分野の年次カンファレンス「Business Analytics Forum」を併催。世界中から集まった1万人超の参加者が情報活用の本質に迫った。
会員登録(無料)が必要です