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F5、シャーシ型負荷分散装置「VIPRION」に下位機種、リソース分割によるスイッチ統合も可能に

2011年6月2日(木)IT Leaders編集部

F5ネットワークスジャパンは2011年6月2日、シャーシ型の形状で拡張性を高めたハイエンド負荷分散装置「VIPRION」の下位モデルとなる新製品「VIPRION 2400」を発表した。2011年7月に販売開始する。価格は、シャーシが170万円(税別)、最大で4台収容可能な専用ブレードが、1台あたり1020万円(税別)。開発会社は、米F5 Networks。

VIPRION 2400は、1台のきょう体にブレードを追加していくことで処理性能を拡張できるようにしたシャーシ型の負荷分散装置。既存の上位機種「VIPRION 4400」と同様に、最大で4台のブレードを搭載する。CPUコア数はブレード1台あたり4コアで、VIPRION 4400(8コア)の半分となる。

ブレード1台(4コア)からブレード4台(16コア)まで、CPUコアに処理負荷を分散させることで拡張性を確保する。16コアのすべてを、1つのIPアドレスを持つ1台の負荷分散装置として利用できる。このアーキテクチャをCMP(Clustered Multiprocessing)と呼ぶ。それぞれのCPUコアは、メインメモリーなどを共有しないシェアード・ナッシングの形態で動作し、1コアから16コアまで性能がリニアに向上する。

ブレード1台あたりの処理性能は、ラックマウント型の最上位機種「BIG-IP 8900」とミッドレンジ機種「BIG-IP 6900」の中間に位置する。具体的には、以下の通り。レイヤー4で40Gビット/秒、レイヤー7で18Gビット/秒。データ圧縮機能のスループットは10Gビット/秒。暗号化機能のスループットは9Gビット/秒。標準的なSSL処理数はCPUコアあたり500トランザクション/秒。ブレード4台使用時は、これらの値が4倍になる。

CPUコア単位でリソース分割が可能に

2011年8月には、CMPをベースにした機能として、VIPRION(VIPRION 2400およびVIPRION 4400)向けのハイパーバイザ(サーバー仮想化ソフト)を提供する。名称は「vCMP」(Virtual Clustered Multiprocessing)。vCMPを適用することで、CPUコア単位でリソースを分割し、最大で16台の独立した負荷分散装置として運用できる(VIPRION 2400は1コア×16台、VIPRION 4400は2コア×16台)。

ハイパーバイザであるvCMPのライセンス価格(予定価格)は、リソースを4分割してOSのインスタンスを4個使う場合に270万円(税別)、インスタンスを16個使う場合に340万円(税別)。

写真1 VIPRION 2400の外観
写真1:VIPRION 2400の外観

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