SNSが広がる中でも、コミュニケーションツールとして業務に欠かせない存在が電子メール。しかしメールへの依存度が高まった結果、毎日見きれないほどの数が届くといった問題を指摘する声は依然多い。そこで、メールの送受信状況を聞いた。有効回答者数は834人。
本誌読者は、電子メールを1日にどのくらい利用しているのか。平均送信数は、「10件以上30件未満」が45.0%を占めた(図1)。仮に1通のメールを作成するのに3分かけるとすれば、30件なら90分。普段は意識しないかもしれないが、かなりの時間を割いていることになる。
平均受信数は「10件以上50件未満」が40.3%と高く、「50件以上100件未満」が33.3%と続く(図2)。「100件以上300件未満」という回答も19.7%と少なくない。
受信メールの中には当人宛ではなく「CC」や「BCC」で送られてくるものも相当数あるのが通例だ。こうしたメールの大半は、当人が直接関与しない用件で、必ずしもチェックしなくてよいものが含まれる。実際に「CC」や「BCC」で送られてきたメールを開かないと答えた人は39.4%に達し、「とりあえずあの人にも送っておこう」という行動が、メール数をいたずらに増やすことにつながってる実態が窺える(図3)。
受信メール数が多い人ほど「CC」や「BCC」で送られてきたメールを開かない傾向にある(図4)。1日の労働時間内で人がメールに割ける時間は限られるので、当然とも言える結果だ。それにしても、10件未満しかメールを受信しない人であっても26.9%が「CC」「BCC」メールを開いておらず、メールのやり取りのスタイルが形骸化していると読み取れる。
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