三菱電機情報ネットワーク(現三菱電機インフォメーションネットワーク、MIND)は、約900台のPCを仮想デスクトップ環境に移行した。ネットワンシステムズが2013年10月23日、発表した。これまでも仮想デスクトップ環境を構築していたが、VDI製品のサポート終了を機に刷新した。
三菱電機情報ネットワークが仮想デスクトップ環境を刷新した理由は、従来使っていたVDI製品のサポート終了に加え、Windows XPのサポート終了対策、データの保全性向上、災害対策の強化などが目的。導入/運用のノウハウを蓄積し、自社でDaaS事業を展開することも視野に入れているという。
システムの導入先となる候補には、ネットワンシステムズの他にベンダーなど数社が残った。最終的には、ネットワンシステムズが自社に仮想デスクトップ環境を導入した実績と、検証施設「テクニカルセンター」で実際の環境を再現できる点などが評価され、ネットワンシステムズに決まった。
ネットワンシステムズは三菱電機情報ネットワークのPCの利用状況を把握するため、プロセサの使用量やストレージへのアクセス状況などを計測。その結果を、新たなVDI環境で再現した。
今回導入したシステム構成は以下の通り。デスクトップ仮想化ソフトはヴイエムウェアの「VMware Horizon View」、仮想化ソフトは「VMware vSphere」、サーバーはシスコシステムズの「Cisco UCS Bシリース ブレードサーバ」、ストレージはEMCの「VNX」となる。
なお、システムは関東と関西のデータセンターに分散して構築した。万が一の災害などに対処するのが狙い。2013年8月より稼働する。