山陰合同銀行は2014年4月1日、ATMの取引内容を記録するATMジャーナルの電子保存を開始した。2014年4月16日、日立が発表した。
同行はこれまで、約550台設置したATMの取引内容をロール状の記録紙に印字して管理していた。このため、1年間に約12トン(A4用紙で約300万枚)に上る用紙の購入や交換、保管・搬送、廃棄に多大な運用コストがかかっていた。記録用紙の紛失や盗難による情報漏えいリスクもあった。
そこで、ATMジャーナルを電子化することにした。ATMのジャーナルデータを取引完了のたびにリアルタイムに収集し、センターで集中管理する。
こうした体制により、ATM運用コストを大幅に削減しつつ、セキュリティを高められる。紙使用をなくすことによりCO2排出量削減に貢献する狙いもある。
このほか、本部や営業店における顧客対応の強化にもつなげていく。新システムにおいては、担当者はジャーナルデータを倉庫から取り寄せることなく、必要に応じてPC上で即時検索できる。こうしてデータ照会業務を軽減し、その分を接客に振り向けることを目指す。
日立のクラウドサービスを利用する。センター運営は日立。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | 山陰合同銀行 |
業種 | 金融機関 |
導入システム | ATM集中管理システム |
導入目的 | ATM運用コストの削減、営業店の業務効率化 |
導入時期 | 2014年4月 |
主な利用製品 | 「ATMジャーナル集中管理サービス」(日立) |