仮想デスクトップ(以下、VDI)のメリットをお伝えしてきました。今回は、実際にVDIを導入する際に気を付けたい4つのポイントを解説します。
VDIには様々なメリットがあります。あれもこれもと効果を期待してしまいがちです。ただ、実際に導入を検討する際は、何を最優先するかを明確にしてください。導入時には、さまざまな判断を求められることがあります。
例えば、モビリティを優先するか、セキュリティを優先するか。何を優先するかが決まっていないと、プロジェクトが迷走してしまいます。
図1: VDI導入によって得られる主な効果
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「いつでもどこでも働けるようにする」のが目的なら、フリーアドレスを導入したり、テレワークの仕組みを導入したりする必要があるかもしれません。VDIの便利さを実感してもらい、新しい働き方を模索してもらう働きかけも必要でしょう。導入したのはいいけれど、PCの頃と全く同じ使い方をしている、というのではもったいない。
「情報漏洩のリスクを減らす」のが目的なら、こうした作業は不要でしょう。むしろ、セキュリティ意識を高める教育が必要かもしれません。PCと比べればデータ漏洩のリスクを減らせるとはいえ、リスクがゼロになるわけではありません。例えば、画面を写真に撮ってしまえば、情報漏洩のリスクはあるわけです。情報セキュリティに対する考え方を教育する必要があります。
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【次ページ】経営層のコミットメントを取り付けるべし
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