これまでの連載では、仮想デスクトップ(以下、VDI)を導入する際、知っておくべきポイントや検討ポイントを解説してきました。最終回は、VDIの未来の形である「仮想ワークスペース」を解説します。
VDIの次のステップとして、注目を集めそうなツールがあります。「仮想ワークスペース」です。OSや端末に依存せず、時間や場所に縛られず、業務に必要なツールを利用可能にする“クライアント環境の統合基盤”です。電話やビデオ/web会議、プレゼンス、社内SNS、デスクトップを仮想化。1つのスペースで利用できるようにします。
ビデオ会議や社内SNSの仮想化と言っても、ピンとこない読者もいるかもしれません。具体的には、各種アプリケーションをVDI上で利用できるようにします。また、デスクトップに依存せず、単独のアプリケーションでも利用可能にします(SaaS利用やWebアプリケーション化)。こうした取り組みを仮想化と呼んでいるのです。
ユーザーが仮想ワークスペースにアクセスすると、認証情報を元にポリシーが適用されます。この時、MDM(モバイルデバイス管理)、MAM(モバイルアプリケーション管理)、MCM(モバイルコンテンツ管理)といった技術が使われます。
仮想ワークスペースでは、ユーザーインタフェースは端末に応じて最適化されます。例えば、メールやブラウザに関しては、各種ネイティブ向けのアプリケーションを提供し、セキュリティの確保と、操作性の向上を図っています。
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