前回まで、シンクライアントやVDIの概要やメリットを説明しました。ところで、「VDIを導入すると運用はどう変わるのか」「ユーザーにはどんな影響があるのか」といったポイントが気になっている読者も多いのでは。今回は、システム管理者とユーザーの視点で、PCをVDIに置き換えた際の変化を解説します。
システム管理者の変化(メリット)
VDIを導入すると、日ごろの運用はどう変わるのでしょうか。ユーザーにはどんな影響があるのか気になっている読者もいるでしょう。まずは、システム管理者の視点でVDI導入のインパクトを見てみましょう。
PCのセットアップ作業を軽減できる
VDIを導入すると、PCの配布作業が楽になります。物理PCの場合、従業員の手元に届けるまでに、管理者がさまざまな作業をこなす必要がありました。例えば、ハードウェアの調達、OSのマスターイメージの展開、ネットワークの接続設定、パッチの適用といったものです。従業員が利用開始するまで、1カ月程度かかるのは普通でした。
VDIの場合、新しいデスクトップを用意するのは簡単です。新しい仮想マシンを立ち上げるだけです。ハードウェアを調達する必要はありません。設定作業もほとんど必要ありません。第3回で説明した通り、OSやアプリケーションをインストールし、各種設定をすませたマスターイメージを作成するのが一般的だからです。
PCと違って、社員数が増えた場合でも、Active Directory内の人数が増えるだけ。管理者の負荷はほとんど変わりません。
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