ヤマトグループの歴史は「イノベーションの歴史」であり、その原点は1929年の路線便事業の開始にさかのぼる。その後、1976年に宅急便事業を開始し、現在に至るまで、スキー宅急便やゴルフ宅急便、クール宅急便、宅急便コレクトなど、それまで世の中になかったサービスを次々と送り出し、今や宅急便は、生活やビジネスにとって不可欠のインフラとなった。このビジネスを表裏一体で支えるITの取り組みと今後の戦略を皆木健司氏に聞いた。(聞き手:川上潤司=IT Leaders 編集長、写真:赤司 聡)
業界初のハンディターミナル導入時からIT戦略に関わってきた
入社から今日にいたるまで、様々な業務に携わってこられたと伺いました。
若い頃はヤマト運輸の宅急便の現場をたくさん経験しました。荷物の配達もやりましたし、営業所の所長や長崎の主管支店長なども務めました。本社では、総務部長や経営企画部長のほか、ヤマトグループ全体の経営戦略や広報戦略にも携わりましてね。昨年まではグループ会社のヤマトシステム開発(以下、YSD)の社長を務めていました。
そうすると皆木さんとITの出会いは、いつ頃にさかのぼるのですか。
この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
会員登録(無料)が必要です
【次ページ】イノベーションは「宅急便」から始まった
- 1
- 2
- 3
- 4
- 次へ >
バックナンバー
- エッジな技術に触れて常にワクワクしていたい─ライオン 宇都宮真利氏(2015/03/30)
- 企業を変えるには、まず人を知る必要がある─資生堂 亀山 満氏(2014/12/10)
- クラウドは情シス飛躍の強力な武器─ミワサホーム 宮本眞一氏(2014/10/28)
- “人中心”の組織へ改革を図る─広島県 CIO 桑原義幸氏(2014/09/16)
- 若手には“真の国際感覚”を磨いてほしい─本田技研工業 宮下学氏(2014/08/26)