ヤマトグループの歴史は「イノベーションの歴史」であり、その原点は1929年の路線便事業の開始にさかのぼる。その後、1976年に宅急便事業を開始し、現在に至るまで、スキー宅急便やゴルフ宅急便、クール宅急便、宅急便コレクトなど、それまで世の中になかったサービスを次々と送り出し、今や宅急便は、生活やビジネスにとって不可欠のインフラとなった。このビジネスを表裏一体で支えるITの取り組みと今後の戦略を皆木健司氏に聞いた。(聞き手は、川上潤司=IT Leaders 編集長)。 写真◎赤司 聡

業界初のハンディターミナル導入時からIT戦略に関わってきた
入社から今日にいたるまで、様々な業務に携わってこられたと伺いました。
若い頃はヤマト運輸の宅急便の現場をたくさん経験しました。荷物の配達もやりましたし、営業所の所長や長崎の主管支店長なども務めました。本社では、総務部長や経営企画部長のほか、ヤマトグループ全体の経営戦略や広報戦略にも携わりましてね。昨年まではグループ会社のヤマトシステム開発(以下、YSD)の社長を務めていました。
そうすると皆木さんとITの出会いは、いつ頃にさかのぼるのですか。
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【次ページ】イノベーションは「宅急便」から始まった
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