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非構造化データの爆発的な増加に備え
広域・分散ストレージ基盤の構築を
2015年6月22日(月)
企業の各部門で爆発的に増加しつつある非構造化データ。これらのデータをスマートデータ化し、ハイブリッドクラウド基盤や広域・分散ストレージ基盤の構築を実現する。それを支援するのが次世代のストレージ「オブジェクト・ストレージ」である。クラウディアンの太田洋氏は、スケールアウト型のオブジェクト・ストレージ「CLOUDIAN HyperStore」の全体像とその活用方法を紹介した。
本格的なIoT(Internet of Things)時代が到来し、データが爆発的な勢いで増え続けている。調査会社IDCによると、地球上で1年間に生成されるデータ量は、2013年の4.4ゼタバイト(1ゼタバイトは1PBの100万倍)から、2020年には44ゼタバイトまで増大するという。とりわけ非構造化データの増加が著しく、2017年までに年平均43%という高い伸び率で増加すると見られている。
データ爆発が進むなかで、多くの企業では、「ストレージの需要が拡大しているのに予算は増やせない」「ストレージの増設が追いつかない」「非構造化データにまでバックアップやDR(Disaster Recovery)対策の手が回らない」「クラウド環境との統合が図れない」「長期保存データが実質的には“死蔵データ”になってしまっている」といった多くの課題を抱えている。
企業向けストレージの課題について、太田洋氏は、「特に深刻なのは、非構造化データがユーザー部門ごとにサイロ状に増大し、統合的に管理することが困難になってきていることです。そのため、バックアップ/DR環境の構築やアーカイブ化、パブリック/プライベートクラウドとの統合などの実現も見通しが立ちません」と指摘する。
こうしたデータとストレージに関わる課題を解決する最適解として注目されているのが“オブジェクト・ストレージ”であり、具体的ソリューションとしてクラウディアンの「CLOUDIAN HyperStore」がある。CLOUDIAN HyperStoreは、分散するストレージを1つの巨大なストレージに見せる仮想ストレージ・ソフトウェアである。汎用的なIAサーバ上で稼働し、サーバーをスケールアウトすることによって、クラスタ全体のストレージ容量を容易に追加することができる特徴を備える。なお、スケールアウトは数百台を超える規模(PB超レベル)でも可能となっている。
また、データの格納方式として、フラットにデータを配置することがオブジェクトストレージの特徴であり、ネットワーク上でのオブジェクト(ファイル)の移動や複製を容易に行うことができる。太田氏は、「オブジェクト・ストレージ技術によって、従来の階層型ファイルシステムが抱える複雑さや拡張性の問題を根本的に解決することができます」と、そのメリットを力説する。
S3 APIに完全準拠し、互換性を確保
万一に備えたデータ保全も多面的に対応
CLOUDIAN HyperStoreの最大の特徴は、AWS(Amazon Web Services)のストレージサービスであるAmazon S3のAPIに完全準拠し、互換性を確保していることだ。これにより、S3 APIを利用するアプリケーションやツール、アプライアンス、サービスは、接続先を変更するだけでCLOUDIAN HyperStoreのクラウド・ストレージを利用することができる。
また、AWSへの階層化を自動化するAuto Tieringの機能をサポートしており、パブリック・クラウド、プライベート・クラウド、オンプレミスのストレージを組み合わせたハイブリッド・クラウド・ストレージ基盤を構築できる。「例えば、使用頻度や機密性の高いデータは、オンプレミスのCLOUDIAN HyperStoreに保存し、一時的に容量が足りなくなった際には、パブリックのS3またはCLOUDIAN HyperStoreに切り換え、使用頻度の低い長期保存データはAWSのバックアップ/アーカイブ・サービスであるGlacierを使用するといった使い方ができます」(太田氏)。
CLOUDIAN HyperStoreのもう1つの特徴は、サーバーの故障や災害の際にもデータを失うことがないように、オブジェクトの複製(Replica)を複数のノードに保存できることだ。複製の数は任意に設定することが可能となっている。また、複数オブジェクトの地域分散にも対応しており、ローカルセンターが被災した場合でもリモートセンターからサービスを提供することができる。
こうした複製(Replication)方式に加え、ディスク利用効率を高めることが可能なErasure Coding方式のいずれもバケット単位で選択し利用できるのもCLOUDIAN HyperStoreの大きな特徴。例えば、Erasure Coding方式であれば、複製方式よりも少ないディスク容量でデータ保護ができる。ただし、パフォーマンスとのトレードオフになるため、Erasure Coding方式はオンライン・アーカイブに適しているとのことだ。
本格的なIoT時代を迎えた現在、企業では、SANやNASのデータだけでなく、多様なデバイスから発生するビッグデータを含め、さまざまなタイプのデータを効率的に管理しなければならない。「複雑さを増すデータを統合的にハンドリングしつつ、バックアップやDR、アーカイブといった用途をフルカバーするとなると、既存のストレージ基盤の延長線では難しい点も多々ある。CLOUDIAN HyperStoreのオブジェクト・ストレージ技術で“広域共通ストレージ基盤”を構築することができれば、IoT時代のすべての課題を同時に解決することができます」(太田氏)とし、ITの新潮流に対しては、それに最適化された新しいテクノロジーが理にかなっていることを会場に訴求した。
●お問い合わせ先
クラウディアン株式会社
URL:http://cloudian.jp/
TEL:03-6418-6466
E-mail:info@cloudian.com
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