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米ベライゾン、IoTのグローバル戦略に沿いIoT基盤の「ThingSpace」などを投入

2015年11月5日(木)IT Leaders編集部

米ベライゾンは2015年10月28日(米国時間)、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に向けたグローバル戦略を発表した。IoT関連アプリケーションの開発・実行基盤となる「ThingSpace」を軸に、IoTのための専用ネットワークやアナリティクスエンジンなどを提供していく。

 ベライゾンのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)戦略の中核に位置するのが、IoT基盤となる「ThingSpace」。ここに、IoTのための新しい専用ネットワークコアと接続オプション、およびIoTで得られるビッグデータを分析するためのアナリティクスエンジンなどを提供する。

 ThingSpaceは、IoTのためのアプリケーションの開発・実行環境である。開発からリリースまでに必要な各種ツールへのアクセスプロセスの合理化を図る。ベライゾンが用意する関連機能やリソースを使って、IoT環境と関連データを、デバイスからネットワーク、アプリケーションまでのエンドツーエンドで管理できる。

 IoT専用のネットワークコアを開発した。WAN(Wide Area Network)の接続コストの高さやルーター設定の煩雑さを解消するために、音声通話用のカテゴリー1向けデバイス用に最適化したLTEアーキテクチャーをベースにしている。多様な接続機器にLTEチップセットを組み込みプロビジョニングプロセスを自動化することで、IoTデバイスをWANへ迅速に導入できるようにした。

 IoTのためのビッグデータアナリティクスエンジンとしては、大規模導入に向けて、同社のマルチテナントデータおよびアナリティクス基盤の商品化を進めている。IoTデバイスやその他の機器が生成する大量データを高速に分析し、拡張可能な機械学習を使って、有用な情報に変換できるよう設計している。

 これらの開発と並行して、いくつかのプロジェクトを進めていることも明らかにした。具体的には、米Intelとの協同によるワイン用のぶどう畑を対象にした農業用IoTや、Renesasと連携した産業分野のコネクテッドマシン、医薬品のサプライチェーンを監視する仕組み、電気自動車をシェアリングするためのプラットフォームなどだ。

 医薬品の監視に使っている「Intelligent Track and Traceソリューション」は、2016年春に商用サービスを開始する予定。シェアリングのためのアプリケーションである「Verizon Share」は、複数の米大学とパイロットサイトを展開している。

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