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[新製品・サービス]

クラウド連携も―富士通がメインフレーム向けソフト群を強化

2016年4月8日(金)IT Leaders編集部

富士通は2016年4月7日、メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」上のソフトウェアで、データベース連携を行う「FUJITSU Software Linkexpress Transactional Replication option(TRO)」などに、クラウドやモバイルなどとのさらなる連携に向けた機能強化を行ったことを発表した。加えて、通信ネットワークのIP化を行う新製品も発表した。

 今回強化したのは、「Linkexpress TRO」「WSMGR for Web」「VTAM-G」の3製品。新たに提供開始するのは「NETSTAGE/OX」。

 メインフレームとオープンシステムのデータベース連携を行う「Linkexpress TRO」は、クラウドと基幹データの連携を強化した。今回、対象となるオープンシステム側のデータベース管理ソフトウェアとして、OSS(Open Source Software)のPostgreSQLやPostgreSQL互換のオープンインターフェースをサポートしたSymfowareを追加する。これにより、メインフレーム上の基幹データの解析にOSSベースのツールを利用できるようになった。

 デジタルビジネス基盤「Digital Business Platform MetaArc」の「Cloud Service K5」など、PostgreSQLの導入が容易なパブリッククラウドサービスを活用すれば、顧客情報や販売情報といった基幹データのビッグデータ解析システムを短期間で構築できるようになる。

 モバイル端末などのWebブラウザーからメインフレーム上の基幹業務を行える「WSMGR for Web」は、セキュリティ機能を拡充した。新機能の「アクセスコントロール」により、アクセスする利用者、端末ごとの操作制限に加え、許可されていない操作の実行をシステム管理者へ通知するなどの監視設定が可能になった。同じく新機能の「ログビューア」は、全ユーザーの操作ログの検索や分析、監査時の調査を容易にする。

 メインフレームとモバイル端末や拠点サーバーなどとのデータ連携を行う「VTAM-G」は、連携対象となる端末やサーバーの追加時の連続可用性を向上した。これにより、メインフレーム上の業務・サービスを止めずに、現場のタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末からメインフレームのデータへ直接アクセスするといったワークスタイルへ柔軟に対応できる。

 新規に発売する「NETSTAGE/OX」は、中小型メインフレームにおける固定電話網やISDNによる企業間・システム間の通信ネットワークのスムーズなIP化を容易にする。既存の業務アプリケーションを変更せずに通信ネットワークをIP化できる。

 価格は、Linkexpress TRO(Linux版)V5.0が一括50万円(税別、以下同様)からで2016年10月に提供開始する。WSMGR for Web V7.2(Windows版)は一括13万円からで提供開始済み。OSIV/MSP VTAM-G V30は月額12万円からで2016年9月に、OSIV/XSP VTAM-G V30は月額1万6000円からで2016年10月に、OSIV NETSTAGE/OX V10は月額6万円からで2016年6月に提供開始する。

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