日本国内でブロックチェーン技術の研究開発/実装推進を行う企業34社は2016年4月25日、ブロックチェーン推進協会(BCCC)を設立したことを発表した。同技術の普及啓発、研究開発推進、関連投資の促進、海外のブロックチェーン団体との連携などを目的に掲げて活動する。
ブロックチェーン推進協会(BCCC:Blockchain Collaborative Consortium、Webサイト http://bccc.global/、画面1)は、ブロックチェーンを「ビットコイン(Bitcoin)によって発明された、P2P方式によるデータ処理の基盤技術。複数のコンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理する」と説明している。
BCCCが同技術に取り組む意義として、「安価なコンピューターで稼働し、ゼロダウンタイムと改竄不可能なセキュリティを実現できること」「バックアップや冗長化の必要がなく、キャパシティを超えてもシステムダウンに見舞われないこと」といった特徴を挙げる。
発起メンバー34社の顔ぶれは表1のとおりである。理事長にはインフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏、副理事長にカレンシーポート代表取締役CEOの杉井靖典氏とテックビューロ代表取締役社長の朝山貴生氏がそれぞれ就任した。
BCCCの活動方針として、(1)交流と啓発、(2)国力の増強、(3)国外とのハブ、の3軸が掲げられている。(1)では、BCCCメンバー(企業・個人)が相互に情報交換などを行いながら普及啓発を務め、ブロックチェーンの適用領域を拡大していくとしている。(2)では、この技術領域への資金調達支援を行うことで、日本産業の国際競争力向上を図りながら、同技術の進化に寄与する場の提供を目指していくというもの。(3)は、世界のブロックチェーン団体と連携し、そこで得られた情報を国内で周知したり、BCCCメンバー発の情報、技術、経験を世界に発信したりする活動を指す。
アイリッジ | テックビューロ |
アララ | ドリコム |
EMTG | Nayuta |
イー・ガーディアン | 日本サード・パーティ |
IndieSquare | 日本マイクロソフト |
インフォテリア | ハウインターナショナル |
弁護士法人漆間総合法律事務所 | HASHコンサルティング |
SJI | ビットバンク |
オウケイウェイヴ | BTCボックス |
オプトベンチャーズ | フィスコ |
カタリベ | フィデルテクノロジーズ |
カレンシーポート | ぷらっとホーム |
クローバーラボ | BASE |
コンセンサス・ベイス合同会社 | ホットリンク |
ConsenSys | マネーパートナーズソリューションズ |
さくらインターネット | Unitedly |
GMOインターネット | ロックオン |
表1:BCCCの発起メンバー34社(出典:ブロックチェーン推進協会)