富士通は2016年6月1日、荷主企業や輸送事業者を対象に、最適な物流拠点や輸送経路を可視化して提示する「FUJITSU インテリジェントデータサービス 物流プローブ(GPSによる車両の移動軌跡情報)分析 輸送コスト適正化支援サービス(SoXYZ)」を発売した。
「SoXYZ」は、物流拠点や輸送経路の見直しによって輸送コスト削減を支援する。富士通グループ製のネットワーク型デジタルタコグラフから収集、蓄積される走行実績データを基に、荷主企業や輸送事業者が持つトラックの出発、到着地点や日時などの輸送情報を解析したうえで、物流拠点や輸送経路の見直しによる輸送コストを試算できる。
荷主企業や輸送事業者は、これまで数値化できていなかった現状のコストと試算された見直し後の輸送コストを比較でき、変動する輸送環境に適した物流拠点や輸送経路を選定可能になる。
ユーザーが現状の輸送情報をExcelファイルなどで提示すると、富士通がクラウド上の物流プローブ基盤で走行実績データを基にデータ解析する。物流拠点の配置や輸送経路などを様々なパターンでシミュレーションしたうえで、見直し後の輸送情報や輸送コストの算出結果をExcelファイルなどで提供する。
例えば、拠点を統合する場合は、現状の2つの出発地「X/Y」から到着地「A~F」までの輸送経路と、見直し後に統合された出発地「Z」から到着地「A~F」までの輸送経路を可視化する。見直し前後の輸送コストを数値化して比較することで、輸送コストの削減に有効な地域の発見に活用できる。
SoXYZの価格は、個別見積になる。富士通は2020年度末までに20億円の売上を目標にする。