富士通は、レンディング業務やリーシング業務を対象にした米Cloud Lending SolutionsのSaaS(Software as a Service)「CL」シリーズに、富士通による導入支援や運用をサービスとして付帯し、発売した。
「CL」シリーズは、レンディング業務やリーシング業務にかかわる申し込みから審査、契約、回収までの一連の業務プロセスを電子化し、SaaS(Software as a Service)として提供する。SaaSであるため、迅速かつ低コストに導入可能だ。金融システムの構築とサポートサービスの経験を持つ富士通の技術者による、導入から運用までのサポートを組み合わせて提供する。
あらかじめ設定したスコアリングモデルを基準に、貸出先の申込情報に対する審査を自動で行い、その審査に基づいた契約締結までのプロセスを管理する「CL Originate」や、契約の種類に応じて貸出先ごとの契約の進捗や貸出金の請求・回収状況を管理する「CL Loan」「CL Lease」、債権回収の延滞状況を管理する「CL Collections」を用意している。
出資者を募って収集した資金を貸し出し、回収した資金を出資者へ返済するクラウドファンディング事業に対応する「CL Marketplace」も含め、5つのモジュールで構成しており、必要なモジュールを必要なライセンス数から選択することが可能だ。
金融サービスとサポートに知見のある富士通の技術者により、オンプレミス環境で構築しているシステムを迅速にクラウドシステムへと移行できる。Fintechを活用して新たにレンディング・リーシング業務に参入する場合でも、高品質な業務システムを短納期かつ低コストで立ち上げることが可能だ。
CLシリーズの価格は、個別見積になる。富士通は、各国の言語や法律に合わせたローカライゼーションを進め、アジア太平洋地域をはじめ、順次グローバルに提供地域を拡大するとしている。