富士ゼロックスは、帳票処理支援ツール「ApeosWare Record Link」とウイングアーク1stが提供するBIツール「Dr.Sum EA」と「MotionBoard」を組み合わせた「紙帳票による保全可視化ソリューション」の提供を開始した。紙帳票に記録されている日常の設備保全データの分析活用を促すことで、効果的・効率的に設備の予防保全を可能にする。
「紙帳票による保全可視化ソリューション」は、設備の点検記録などの紙帳票をスキャンし、富士ゼロックス独自の手書き文字認識技術でデータとして抽出、そのデータをBIツールを使ってグラフ化することで設備の状態を可視化する。集めたデータは、前年度のデータや同様設備との比較などの分析を行うことで、異常停止を未然に防ぎ、設備稼働率を向上できる。
日常の点検データを活用した設備状態のモニタリングを可能にすることにより、故障の発生が予測される時期に部品交換を行う従来型の「時間計画保全」から、取替基準に達した部品を適宜交換する「状態監視保全」へ切り替えることも可能になり、メンテナンスコストの最適化を図れる。
技術スタッフや設備オペレーターが、データに基づいた分析や問題発見、改善策立案をできるように支援することで、人材育成を図ることも可能だ。
紙帳票による保全可視化ソリューションの価格は、「ApeosWare Record Link 1.1 基本パッケージ」が200万円(税別、以下同様)で、「Dr.Sum EA Premium」が250万円、「MotionBoard for Dr.Sum EA」が150万円。設計・構築支援サービスは別途見積になる。