伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2017年12月25日、人工知能(AI)を画像認識に使うケースに向けて、学習精度を上げるために学習用画像を加工・複製・ラベル付けするサービス「tag.ai(タグ・エーアイ)」を発表した。サービスの提供にあたり、同様の事業を手がけているグリッドと業務提携した。
tag.aiは、AIに画像を学習させる際に使う「教師データ」の作成工程を短縮するサービスである。学習精度を上げることを目的に学習用の画像を加工・複製・ラベル付けする作業をアウトソーシングできる。CTCによれば、画像認識AIの開発において、こうした教師データの整備が最も時間がかかる作業である。
図1●tag.aiでは、学習用のデータを整備する作業をアウトソーシングできる(出所:伊藤忠テクノソリューションズ、グリッド)拡大画像表示
画像認識は、学習させる対象物や項目が無数に存在することや、データ量が多いことから、データの整備には多くの時間が必要になり、早期にビジネスを開始するための阻害要因の1つとなっているという。こうした背景からシリコンバレーでは、ベンチャー企業を中心にデータ整備のアウトソーシングサービスが広まっている。
CTCが今回提供するサービスの特徴は、グリッドが独自に開発したデータ加工ツールを使うことである。業種ごとに求められるデータの特徴を捉えて教師データを作成することにより、利用用途に応じたデータの整備ができるとしている。さらに、グリッドのインドネシア拠点のAI人材が対応することで、短期間・低コストで提供できるとしている。納品データの品質を高めるため、グリッドとCTCからブリッジエンジニアをインドネシアに派遣し、細かなチェックを行うという。
CTCとグリッドは、学習用データ整備のアウトソースに加えて、その後のプロセスであるAIの学習や、システム構築から運用サービスまでをトータルに支援する。
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