日本IBMは2018年4月19日、都内で説明会を開き、米IBMが2018年4月10日に発表したメインフレーム新製品で、19インチラック幅としてデータセンターに容易に置けるようにした「IBM z14 Model ZR1」および「IBM LinuxONE Rockhopper II」について説明した。
IBM z14 Model ZR1は、現行世代のメインフレーム「IBM z14」のラインアップのうち廉価モデルに相当する製品である。特徴は、筐体のサイズを19インチラック幅にしたことである。これにより、一般的なデータセンター設備に設置しやすくなった。
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日本IBMでは、19インチ幅のModel ZR1に合わせて、専任組織を2018年4月1日付けで新設している。データセンター事業者などに向けて営業活動を開始したという。
Model ZR1の筐体は19インチのラックそのものの形状であり、内部には高さ16U分のラックユニットの空きがある。ここにラックマウント型のサーバー機やストレージ機器、ネットワーク機器などを収容することもできる。
19インチラック幅としたことで、データセンターの設置面積も削減している。これまでで最も設置面積が小さかったモデル「IBM z13s」と比べても、設置面積が約40%少なくなった。
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なお、IBM z14は、2017年7月に発表した最新型のメインフレームである。特徴は、前機種「IBM z13」(2015年3月出荷)と比べて、暗号化処理のための専用回路などを強化し、全データをハードウェアで暗号化できるようにしたこと。IBM z14 Model ZR1の場合、1台で1日あたり8億5000万件を超える暗号化トランザクションを処理できる。
Model ZR1は、IBM z14のラインアップ中では廉価モデルに相当する。搭載できるプロセッサユニット数は、4、12、24、30で、最大メモリーサイズは2~8Tバイトである。これに対して、これまでのエントリーモデル「M01」は、プロセッサユニット数は33、最大メモリーサイズは8Tバイトである。