モバイルやSNSの普及により、自社Webサイトやサービスにおけるブランディングの維持が困難になってきている。強大なブランド力を持つ有名企業ですら、Webの世界では自分たちのブランドをコントロールすることがままならない。多くの人がブランドへの入り口として使う「検索サービス」しかりである。Webのブランドイメージに与える影響力は大きくなる一方であり、コントロールできないジレンマに悩む企業は少なくない。米国に本社を置くYextは、「デジタルナレッジマネジメント」を掲げてこの問題の解決策の提示に努めている。Webで最新・正確な情報を発信し、ブランドを守り、ビジネスを円滑に進めたいと考えている企業は知っておいて損はないはずだ。
「世界の巨大なプラットフォームが変化を続け、消費者の行動も変わってきた。旧来のコーポレートサイト、ブランドサイトは昔のように重要ではなくなり、消費者は離れてしまっている。検索サービスはインテリジェントエージェントの方向を向いており、消費者は検索サービスから、しっかり構築された情報が得られるようになった」(Yext 共同創業者兼プレジデント ブライアン・ディステルバーガー氏、写真1)。Yextは米国に本拠を置き、2017年7月20日に日本法人が設立された気鋭のベンチャー企業だ(関連記事:知りたい情報を検索結果に表示する次世代ウェブサービス―Yextが日本法人設立)。
写真1:Yext 共同創業者兼プレジデントのブライアン・ディステルバーガー氏企業のブランド訴求や製品・サービス情報を、インターネットを通じて発信するのに、自社のWebサイトを中心に据える時代は終わったというのが、ディステルバーガー氏の考えだ。検索サイトで検索を行えば、検索結果にとどまらない多様な情報が得られるし、FacebookやLINEなど普段使っているSNSからも有用な情報を得ることができる時代だ。
例えばGoogle検索。Googleで商品や企業名を検索すると、検索結果から企業サイトに移動しなくても、必要な情報が検索結果ページやGoogleマップに示される。飲食店の場合、検索した場所から最寄りの店舗がGoogleマップに示されたり、店のメニューが出たり、店構えやメニューの写真が載せられていたりと、店舗関連の情報が広範に掲載される。わざわざ店舗のWebサイトを訪れて、最寄りの店舗を探したり、メニューや価格を調べたりする必要がなくなった。
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