米Pegasystemsの日本法人ペガジャパンは2018年9月12日、顧客エンゲージメントから企業内の業務に至る一連の複合プロセスを自動化するソフトウェアプラットフォームの最新版「Pega Infinity」を日本で提供開始すると発表した。Pega Infinityは、ビジュアルな画面定義によってプロセスや動作を定義する、いわゆるローコード/ノーコード開発ツールの要素も併せ持つ。日本国内では今ひとつの知名度だが、米Forrster ResearchやGartnerの評価ではトップランクに位置している。
Pegasystemsは、もともとBPM(ビジネスプロセスマネジメント)のグローバルベンダー。BPMは、最終顧客や営業担当者のスマートフォン、コールセンターなどから始まる一連のプロセスをサポートする意味で、最近ではデジタルプロセスオートメーション(DPA)と呼ばれる。
これを実現するためのプラットフォームが「Pega Infinity」である。同プラットフォームには、ローコード/ノーコード開発をサポートする「Studio」のほか、マーケティングキャンペーン機能の「Marketing」や営業支援の「SFA」、文字認識の「OCR」などが含まれる(図1)。
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最新版では、AIを活用することで多くの機能を強化した。例えば、さまざまなチャネルからの情報を分析して次の一手をアドバイスする機能や電子メールの内容や添付ファイルを自動認識する機能、プロセス実行の性能をモニターしてパフォーマンスをチューニングする機能などを持たせている。
別製品だったRPA(Robotic Process Automation)も、Pega Infinityに標準で備わるかたちになった。2016年に買収した米OpenSpanの製品が元になっている。ただし「Infinityは他のRPAを起動するなど連携できる。既存のRPAをPegaのRPAに置き換える必要はない」(米PegasystemsのProduct Strategy and Marketing担当バイスプレジデント兼CTOのDon Schuerman氏)
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