TISは2019年1月21日、製造業向けの業務アプリケーション群「LinDo Applications」を拡充し、調達購買業務を支援する新サービス「LinDo購買クラウドサービス」を発表した。これまでオンプレミス版として提供してきた「LinDo購買」の機能をクラウドで提供する。価格(税別)は、月額30万円から。販売目標は、2021年までに50社としている。
TISの「LinDo購買クラウドサービス」は、調達購買の主要業務を網羅する4つのモジュールを提供する(図1)。(1)「ソーシング」(見積依頼、回答受領、見積査定など)、(2)「パーチェシング」(購買依頼、発注・受入など)、(3)「アンケート」(サプライヤーの情報提供依頼、回収、未回答企業への回答催促など)、(4)「サプライヤー品質管理」(納期遵守率、不良品発生率、認証資格管理など)である。
図1:「LinDo購買」の機能の概要(出典:TIS)拡大画像表示
機能の中でも特に、サプライヤーからの見積回答を受け、相見積や過去見積との比較を自動で一覧化できる見積査定機能は、価格交渉力の強化や価格交渉時の優位性確保に直結するとしている(図2)。
図2:「LinDo購買」見積査定機能のイメージ(出典:TIS)拡大画像表示
さらに、これら4つのモジュールと連携して利用できる機能として、サプライヤーとのやりとり履歴やドキュメントなどを一元的に管理できる「サプライヤーポータル機能」を提供する。
ユーザーの需要に合わせて一部のモジュールだけを選んで利用できる。発注機能を基幹システムで構築済みの企業であれば、ソーシング機能とアンケート機能だけを利用するといった部分的な利用ができる。
スモールスタートができる。事業部門での小規模利用や、特定サプライヤーや特定仕入品に限定した利用などができる。利用量を拡大する際に都度オプションを追加できるので、必要最低限の支出でサービスの利用を開始できる。
TISが自社で開発したサービスであるため、個社要件を追加で開発できる。基幹システムなど他システムと連携させるためのAPIも標準で装備している。
製品提供の背景について同社は、製造業では、調達購買業務の高度化と最適化が課題となっていることを挙げている。「調達購買部門の役割も、製造を止めないようにモノを買うオペレーション部門から経営に貢献する戦略部門としての位置づけにシフトしている。さらに、大きな初期投資が必要なオンプレミス型のシステムではなく、低コストでスモールスタートできるクラウドサービスのニーズが大きくなっている」(同社)。
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