[インタビュー]
UiPath製品開発トップが語る「エンタープライズRPA 5つの柱」
2019年2月25日(月)杉田 悟(IT Leaders編集部)
「エンタープライズRPAには5つの柱がある」──RPAソフトウェアベンダーの米UiPathでCPO(Chief Product Officer:製品開発最高統括責任者)を務めるパラム・カロン(Param Kahlon)氏が、2019年1月30日開催のプライベートイベント「UiPath Foward 2019」の基調講演に登壇したときの言だ。講演ではその内容の詳細は明かされず、別途、カロン氏に詳細を聞くことができた。UiPathという製品がどのような考え方の下で開発され、今後どのような方向に向かっていくのかを以下に示す。
UiPathの製品開発責任者であるパラム・カロン氏の基調講演の中で、エンタープライズRPAの5つの柱として、「オープンプラットフォーム」「素早い成果」「AIへの道」「スケーラビリティ」「セキュリティ」が示された(写真1)。講演では語られなかった、それぞれの柱の詳細について尋ねた。
オープンプラットフォーム
──「オープンプラットフォーム」は、いろいろなITベンダーが頻繁に使うキーワードですが、UiPathではどのような意味合いで使っているのでしょうか。
ここでの「オープン」という言葉には2つの意味があります。1つ目は、パートナーやカスタマーにとっての自由な成長の場であること。パートナーやカスタマーは、UiPathのプラットフォームを使って、自社の製品、サービスを拡張することができます。AIやOCR、チャットボットなどとの連携による提案も、各パートナー、カスタマーの裁量で行えるプラットフォームが用意されています。
2つ目は、ユーザーに開かれたコミュニティを形成していること。定期的なセミナーや、自由に質問を送ることのできるWebページ内のフォーラムなど、UiPathについての情報を得る手段がいくつもあります。知識やテクニックを、カスタマーやパートナーと情報を共有して、素早く学ぶことができるコミュニティとなっています。
素早い成果
──技術者ではなくてもロボットを簡単に開発できると謳っていますが、なぜそれが可能なのでしょうか。
UiPathの製品はディープでプロフェッショナルな知識を持っていない人、正式なディベロッパーでない人でも簡単に開発し、素早く成果を上げられるということに重きを置いた製品設計を行ってきました。
それを可能にするアーキテクチャとして代表的なものが、「アクティビティ」と呼んでいる部品が用意されていることです。人間がコンピューター上で起こすアクションを部品化し、すぐ使えるようにしました。UiPathにはこのアクティビティがデフォルトで約300種類用意されています。われわれは、このアクティビティを組み合わせて使うことを「ビルディングブロックス」と呼んでいますが、ビルディングブロックスによってある程度の処理は、ロボットを新たに開発せずに自動化できるようになっています。
これに加えて、「UiPath Go」という名称で発表したマーケットプレイスでは、IBMなどのパートナー企業が自分たちでカスタマイズした約300のアクティビティやワークフローを公開しています。これらもビルディングブロックで使うことで、ユーザーはより素早く成果を上げることができるはずです。
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