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みずほ銀行、音声認識とRPAで市場商品の取引データをシステムに自動入力

2019年4月25日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

みずほ銀行は2019年4月25日、市場バンキング業務において、市場商品の取引データの入力を自動化する「音声入力システム」を稼働させたと発表した。音声認識とテキストマイニングでデータ化し、RPA(ロボットによる業務自動化)でシステムに入力する。2019年3月から稼働している。

 みずほ銀行の音声入力システムは、同行の市場バンキング業務において、市場商品の取引データの入力を自動化するシステムである。みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほ情報総研、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の4組織が共同で開発したシステムであり、以下の3つの要素で構成する。

 (1)まずは、電話で発話した内容を、NTT Comの音声認識技術を用いてテキスト化する。市場の慣行となっている用語や言い回しも認識する。

 (2)次に、みずほ情報総研が開発した「重要事項抽出システム」を使って、テキスト化した発話内容から、取引管理システムへの入力に必要な項目(重要事項)を抽出する。

 (3)最後に、抽出した重要事項を、みずほ情報総研が開発したRPAソフトウェア「LuPa」を用いて取引管理システムに自動で入力する。

 2019年3月から、みずほ銀行の市場バンキング業務で利用を開始しており、全取引のうち約7割に及ぶ取引について、取引データ入力を自動化し、業務効率化を実現している。

 プロジェクトの背景について同行は、金融市場における国債、資金取引などの売買は、相手先との取引条件の確認(金額、価格、受渡日など)を電話(口頭)で行うことが市場慣行となっていることを挙げる。これまで、同行では、確認した取引条件を、売買成立後に手作業で銀行内の取引管理システムに入力していたという。

 今回、取引データ入力の業務効率化に向けて、RPAの実績を持つみずほ情報総研とNTT Comと共同で、音声入力システムを開発した。

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