[新製品・サービス]

ZenmuTech、ファイルをPCとクラウドに分割保存して情報漏洩を防ぐ新製品

2019年5月20日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ZenmuTechは2019年5月20日、データを分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策サービス「ZENMU Virtual Desktop」を発表した。分割した片方の分散片をクラウドに保存しておき、ファイルを利用する際にクラウドから分散片を入手して復元する。2019年6月初旬から提供する。価格(税別)は、月額780円。

 ZENMU Virtual Desktopは、データを分割して無意味化する秘密分散方式を採用した情報漏洩対策サービスである。ファイルを2分割し、一片をPCの内蔵ディスクに、もう一片をクラウドやUSBメモリーなどの外部ストレージに分散保管する。2片が揃わないとデータを読み取ることができないので、一片が漏洩しても情報が漏洩しない(図1)。

図1:ZENMU Virtual Desktopの概要(出典:ZenmuTech)図1:ZENMU Virtual Desktopの概要(出典:ZenmuTech)
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 Windows 10上に専用のクライアントソフトをインストールして使う。エンドユーザーは、Windowsにログイン後、クラウドサービスにアクセスできる場合か、もしくはオフライン設定をしていた場合にかぎり、デスクトップ環境を利用可能になり、ユーザーデータにアクセスできるようになる。通常のWindowsと変わらない操作で利用できる。

 PCの盗難や紛失時は、本人や管理者がクラウド上の分散片へのアクセスを停止することで、ユーザーデータの利用が不可になる。このため、遠隔でのファイル消去といった対応が不要になる。また、アクセスログによって、不正利用の有無を確認できる。

 クラウドにアクセスできないオフライン環境でも利用できる。あらかじめ、クラウド上の分散片をUSBメモリーやスマートフォンに同期して保管することで、これらのデバイスから分散片を取得してファイルを復元する。USBメモリーやスマートフォンをPCから切り離せば、PC上には分散片しか残らず、PCの盗難や紛失時の情報漏洩を抑止できる。

 なお、ZenmuTechは、既存のセキュリティソフトとして「ZENMU for PC」を販売している(関連記事ZenmuTech、秘密分散型の情報漏洩対策ソフトを刷新、将来の外部デバイスの選択肢を拡大)。今回のZENMU Virtual Desktopは、ZENMU for PCの技術を流用した新製品であり、ファイルの分散片をクラウドに保存するタイプのサービスである。

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ZenmuTech / 情報漏洩対策 / 秘密分散 / 暗号化

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