伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とFPTジャパンホールディングスは2019年9月30日、アジャイル開発体制の強化で業務提携したと発表した。ユーザーとの接点を日本国内で保ちつつ、各機能の設計・実装・レビューなどを遠隔地のベトナムで行うリモートアジャイル開発の体制を構築する。
FPTジャパンは、オフショアでの受託開発を行うベトナムFPT Softwareの日本法人である。社員は約1万5000人。一方のCTCはSIベンダーである。両社の協業によって、国内向けシステム構築案件を対象としたアジャイル開発の体制を強化する。
リモートアジャイル開発の体制を構築する。ユーザーとの接点を日本国内で保ちつつ、各機能の設計・実装・レビューなどを遠隔地のベトナムで行う。FPTジャパンとCTCは、アジャイル開発に適した開発ツールとして「OutSystems」(ポルトガルのOutSystems製)を使い、開発プロジェクトを共同で推進する。
OutSystemsは、Webアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発できるツールである(関連記事:ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。ソースコードを一切書くことなく、GUIの操作だけで、.NET環境(C#)のWebアプリケーションを構築できる。設計上の不具合も、組み込み型の品質エンジンが自動的に見付ける。CTCは、国内販売代理店の1社である。
なお、アジャイル開発とは、最小限の計画でスタートし、状況に応じて必要な機能だけを順次実装していく開発手法である。環境の変化に応じてアプリケーションを俊敏に開発していける。
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