サブスクリプション(従量・継続課金)型のビジネスを支援するソフトウェア「Zuora Central Platform」をSaaS型で提供しているZuora Japanは2019年10月16日、事業状況を説明する発表会を開いた。直近のニュースとして、ワークフロープロセスのカスタマイズやシステム連携を容易にする機能群を強化した。また、弁護士ドットコムとダイヤモンドが課金基盤として同社のサービスを採用したことを発表した。
Zuora Japanは、商品カタログや契約管理、課金設定、請求など、ユーザー企業がサブスクリプション型ビジネスを展開するために必要な機能を一通り提供するソフトウェア「Zuora Central Platform」を、SaaS型クラウドサービスの形態で提供している。ユーザーは、課金管理などのアプリケーションを使って、サブスクリプションビジネスを早期に立ち上げることができる。設定画面での簡単な操作で、サービスや料金プランの作成や変更ができる。
図1:ブスクリプション(従量・継続課金)型のビジネスを支援するソフトウェア「Zuora Central Platform」を強化し、ワークフロー定義やイベント処理、データ検索といった基盤サービスをユーザーに開放した。ユーザーは、これを利用して課金管理アプリケーションをカスタマイズしたり機能拡張したり外部システムと統合したりできる(出典:Zuora Japan)拡大画像表示
今回、Zuora Central Platformを強化し、Zuora Central Platformのアプリケーションを支えるワークフローやイベント処理などの基盤サービスをユーザーに開放した(図1)。ユーザーは、これらの基盤サービスを利用することによって、Zuora Central Platformが提供している課金アプリケーションなどのカスタマイズや機能追加、外部システム連携などを容易に実現できるようになった。
例えば、新規顧客の獲得をアプリの販売ストアに大きく依存しているストリーミングメディア企業では、ストアからサブスクリプションとオーダーデータを取得できるようにワークフローをカスタマイズする必要がある。また、コンテンツライブラリなどのメディア固有のシステムと連携し、コンテンツの利用データを追跡することで、視聴者数をアカウントごとに把握する必要もある。
説明会では、今回ユーザーに開放したZuora Central Platformの基盤サービスの機能群を説明した。基盤サービスを使うと、ユーザーのサブスクリプションビジネスに固有のワークフローを設計できる。ワークフローの要素となるトリガーイベントやイベント発生時のアクションも、ユーザーが自由に設定できる(図2)。課金データなどの管理データをSQLで検索するインタフェースも提供する。
図2:サブスクリプションビジネスのワークフローを自由にカスタマイズできる。ワークフローの要素となるトリガーイベントやイベント発生時のアクションも自由に設定できる。画面は、「支払い期限切れのサブスクリプションをサービス停止にする」ワークフロープロセスの例(出典:Zuora Japan)拡大画像表示
システム連携の仕組みを新たに開発することなく、外部システムとデータ連携できるようになる。CRM(顧客関係管理)システムから契約データを受け取る仕組みや、ERP(統合基幹業務システム)に販売・会計データを渡す仕組みを容易に実装できる。
写真1:米ZuoraでCEOを務めるTien Tzuo氏拡大画像表示
また、直近のユーザー事例として、クラウド型の電子契約システム「c」を運営する弁護士ドットコムと、オンラインメディア「ダイヤモンド・オンライン」を運営するダイヤモンドの2社が登壇し、それぞれのサービスにおける課金管理にZuora Central Platformを活用している旨を説明した。
Zuora Japanによると、ここ半年から1年で、製造業からの問い合わせが増えており、採用事例も増えている。「国内複合機メーカートップ5のうち4社が採用した。このうちの1社がリコーだ」(Zuora Japan)。今後は、直販だけでなくコンサルティング会社などのパートナーを介した導入にも力を入れる。
米ZuoraでCEOを務めるTien Tzuo氏(写真1)は、サブスクリプションの市場動向について、「世の中の契約はサブスクリプションへと移っている。オーナーシップ(所有)は終焉を迎えており、ユーザーシップ(利用)に変わった」と説明する。
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