2019年12月、神奈川県庁がリース会社から借りていたサーバーのハードディスクドライブ(HDD)18本が不正に持ち出され、ネットオークションで転売されていたことが発覚した。サーバーはリース契約で、リース満了で県庁から返却されたもの。リース会社からHDD破壊の委託を受けている事業者の社員がHDDなどをこっそりネットオークションで転売していた──。今回はこの情報漏洩事件から、サーバーのリース契約で発生しうる問題点を指摘し、ユーザーと業者それぞれがなすべき対策を提言する。
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