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DAL、EDIサーバー新版「ACMS B2B 5.2」、稼働環境となるJava環境とDBMSを拡充

2019年12月26日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

データ・アプリケーション(DAL)は2019年12月26日、EDI(電子データ交換)ソフトウェア「ACMS B2B」と、動作環境をWindowsに限定した廉価版「ACMS B2B LE」の新版「バージョン5.2」を発表した。同日販売を開始した。新版では、稼働環境を拡充した。動作環境となるJava環境の種類を増やしたほか、利用できるデータベース管理システム(DBMS)の種類を増やした。

 データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDIソフトウェアである。Javaアプリケーションサーバー上で動作する(関連記事DAL、EDIソフト新版「ACMS B2B 5.1」、SFTPのセキュリティを強化、鍵長を2048ビットに)。

 全銀協手順などのレガシー手順に加えて、「ebXML MS」(プル型プロトコルのクライアントおよびサーバー)、「EDIINT AS2」(プッシュ型プロトコル)、「JX手順」(プル型プロトコルのサーバー)、SFTP(汎用ファイル転送プロトコル)、――などのEDIプロトコルを利用できる。現行版では、企業間の送金をXML電文で行える「全銀EDIシステム」(ZEDI)も利用できる。

 ACMSの特徴の1つは、プッシュ型のEDIプロトコルだけでなく、ebXML MS 3.0やJX手順など、クライアントから必要に応じてサーバー(ACMS)にアクセスしてデータを取得するプル型のEDIプロトコルにも注力していることである。これらのクライアント機能を使えばサーバー機能を常時立ち上げておく必要がないため、小規模な卸会社やサプライヤーでもEDIに参加しやすくなる。

 新版では、稼働環境を拡充した。動作環境となるJava環境の種類を増やしたほか、利用できるデータベース管理システム(DBMS)の種類を増やした。Java環境は、Java 8(Red Hat OpenJDK 8、Amazon Corretto 8など)や、Java 11(Oracle Java SE 11やRed Hat OpenJDK 11、Amazon Corretto 11など)。DBMSは、Oracle Database 19c、PostgreSQL 12、Symfoware Server V12.4の3つを追加した。

 価格(税別)は、ACMS B2Bが50万円(基本機能)から、動作環境をWindowsに限定した廉価版のACMS B2B LEが20万円(基本機能)から。

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