データ・アプリケーション(DAL)は2019年7月3日、EDI(電子データ交換)ソフト「ACMS B2B」および動作環境をWindowsに限定した廉価版「ACMS B2B LE」の新版「バージョン5.1」を発表した。新版では、SFTPクライアントの鍵交換アルゴリズムのセキュリティを強化し、鍵交換時の鍵長を1024ビットから2048ビットに改善した。同日、販売を開始した。さらに、国民の祝日に関する情報をあらかじめファイルに定義し、休日カレンダーなどへの設定を不要にした。
データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDIソフトである。全銀協手順などのレガシー手順に加えて、ebXML MS、EDIINT AS2、JX手順、SFTPなどのEDIプロトコルを利用できる。現行版では、企業間の送金をXML電文で行える全銀EDIシステム(ZEDI)も利用できる(関連記事:DAL、EDIソフト「ACMS」が金融EDIに対応、XMLで企業間の送金を可能に)。
新版では、ファイルを送受信するプロトコルの1つであるSFTP(SSH File Transfer Protocol)クライアントの鍵交換アルゴリズムのセキュリティを強化し、通信の安全性を高めた。アルゴリズム「diffie-hellman-group-exchange-sha1」の脆弱性を改善し、アルゴリズム「diffie-hellman-group-exchange-sha256」を使えるようにした。鍵交換時の鍵長は1024ビットから2048ビットへと改善した。
新版ではさらに、東京オリンピックの開催などにともなう祝日法の改正に対応した。国民の祝日に関する情報をあらかじめファイルに定義し、休日カレンダーやスケジュールへの設定を不要にするなど操作性を向上させた。