NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2020年1月28日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェアの新版「WinActor Ver.7.0」を発表した。新版では、UIを刷新してシナリオの開発生産性を高めたほか、処理速度を高めた。2020年1月30日から販売する。
WinActorは、NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)が開発したRPAソフトである。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行う各種の操作を「シナリオ」として記録し、これを人間に代わって自動で実行できる。既存システムに手を加えることなく、これまで人手で行ってきた定型的な繰り返し作業や、複数システムにまたがるデータの投入作業などを自動化できる(関連記事:NTT-AT、RPAソフト新版「WinActor Ver.6.0」を発表、解像度を変更しても画像を判定可能に)。
新版では、ソフトウェアアーキテクチャをゼロから見直し、1から作り直したという。これにより、処理速度を高めたほか、UIを刷新して操作性を改善した。なお、既存版で作成したシナリオは、そのまま新版でも実行できる。
UIの改善により、シナリオの生産性を高めた。従来は、同時に表示・編集できるシナリオは1つだけだった。新たに、複数のシナリオを同時に表示して編集できるようにした。シナリオ間でコピー&ペーストしたり、複数のシナリオを参照・比較しながらシナリオを作成したりできるようになった。
シナリオ編集画面は、新たに用意した「メインモード」(画面1)、従来版を踏襲した「クラッシックモード」、目に優しい「ダークモード」の3種類を用意した。また、ユーザーの好みに合わせて画面を自由に配置できる「ドッキングウィンドウ」を採用した。
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シナリオをデバックする際の効率も高めた。エラーが発生した箇所の表示方法を改善し、エラー要素を赤枠で表示したり、エラー個数を表示したりするようにした。デバック関連ボタンも追加した。
●Next:WinActor Ver.7.0の価格と今後の機能拡張計画
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