米IBMは2020年1月30日(米国現地時間)、アーヴィンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏が2020年4月6日付けでCEO(最高経営責任者)に就任すると発表した。併せて、レッドハットCEOでIBMシニアバイスプレジデント兼レッドハットCEOのジム・ホワイトハースト(James Whitehurst)氏が同じく4月6日付けでIBMの社長に就任する。
編集部より:ジム・ホワイトハースト氏の新役職に誤りがありました。お詫びして訂正しします(2020/1/31 17:30)
8年ぶりにIBMのトップが交代する。2020年4月よりCEOとしてIBMを指揮するアーヴィンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏はインド出身の57歳、現職は同社クラウド/コグニティブソフトウェア事業担当のシニアバイスプレジデントで、2019年7月に全手続きが完了した米レッドハット(Red Hat)の買収でチーフアーキテクトも務めた人物だ(写真1)。
同じく4月6日付けで、レッドハットCEOでIBMシニアバイスプレジデントのジム・ホワイトハースト(James Whitehurst)氏がIBM社長に就任し、クリシュナ氏のトップマネジメントをサポートする。
クリシュナ氏はIBMのWebサイトで以下の声明を発表した。「IBMには、顧客が最も困難な問題を解決するのに役立つ才能豊かな人材とテクノロジーがある。ITの急速な変革期に、世界中のIBMとレッドハットの社員と、顧客のビジネス変革で活動を共にすることを楽しみにしている。当社は、信頼されるテクノロジーのスチュワードシップを担うグローバルリーダーであり続ける」
IBMの現会長・社長兼CEOのジニ・ロメッティ(Virginia "Ginni" Rometty)氏は、クリシュナ氏を次のように評している。「クリシュナ氏はIBMの次の時代に最も相応しいCEOだ。卓越した技術者であり、当社のAIやクラウド、量子コンピューティング、ブロックチェーンなどのキーテクノロジーの開発で重要な役割を果たしてきた。同時に、優秀なビジネスリーダーであり、将来のビジネスを構築しながら今、勝つ方法を考えることができる人物である」