アドビシステムズは2020年3月4日、テレワーク勤務のメリットと課題についての調査結果を発表した。都内に勤務する過去3カ月以内にテレワーク勤務を経験したことのあるビジネスパーソン男女計500人を対象にインターネットで調査した。課題の1位は「会社に保管してある紙の書類を確認できない(39.6%)」であり、64.2%が紙書類の確認や捺印などでやむなく出社していることが分かった。
アドビシステムズは、テレワーク勤務のメリットと課題についてアンケート調査を実施した。
テレワークの実施にあたり、業務上の課題として感じたこととして最も多かったものは「会社に保管してある紙の書類を確認できない(39.6%)」だった。次いで「自宅にプリンターやスキャナーがない(36.2%)」と「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい(35.0%)」が続いた(図1)。

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紙の書類に関するテレワークの課題の1つとして、判子や書類へのサイン、オフィスに保存してある紙書類を確認するといった、出社しなければ対応できないようなタスクが発生し、テレワーク中に出社した経験があるかを聞いた。「頻繁にある(21.4%)」と「ときどきある」(42.8%)をあわせ、64.2%がテレワーク中にやむなく出社した経験があった(図2)。

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テレワーク中の心理的・身体的課題を聞いたところ、最も多かったのは「同僚とのコミュニケーションの量が減る(38.4%)」で、次いで「時間管理が難しい(30%)」「つい仕事以外のことをしてしまう(28.6%)」だった。
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