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日本のIT技術者の給与は世界18位、4万2464米ドルでスイスの約半分─ヒューマンリソシア調査

2020年5月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

人材サービス事業を運営するヒューマンリソシアは2020年5月15日、世界のIT技術者の給与を調査した結果を発表した。IT技術者の給与が最も高い国はスイス、2位は米国、3位はイスラエルだった。日本は、IT技術者数では世界4位であるものの、世界18位と、給与面では目立った順位に入らなかった。

 ヒューマンリソシアは、世界92の国・地域を対象に、IT技術者の給与(年収)を調査した(図1)。1位はスイス(9万2500米ドル)、2位は米国(8万3389米ドル)、3位はイスラエル(7万9511米ドル)となった。トップ20には、デンマーク、ノルウェー、フィンランドといった北ヨーロッパの国々、そしてオーストリア、ドイツ、ルクセンブルクなど西ヨーロッパの国々が多くランクインした。

図1:世界92の国・地域のIT技術者の給与(年収)ランキング(出典:ヒューマンリソシア)図1:世界92の国・地域のIT技術者の給与(年収)ランキング(出典:ヒューマンリソシア)
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 日本は、IT技術者数は109万人で世界4位だが、給与は4万2464米ドルで18位だった。その他のアジアの国・地域では、シンガポールが地域トップとなる10位にランクイン、また香港が20位に入った。

 IT技術者に限らず、情報通信業で就業しているすべての職種の給与では、1位はスイス(11万7084米ドル)、2位は米国(9万3920米ドル)、3位は、デンマーク(9万1272米ドル)、4位は、中東のカタール(9万120米ドル)となった。トップ20の多くをヨーロッパ諸国が占めており、北ヨーロッパの国々が存在感を発揮している。

 アジアの国・地域では、最高位のシンガポール(18位)、日本(19位、4万968米ドル)、韓国(20位)の3カ国が入った。

日本の情報通信業就業者の給与の伸び率は年5.9%で20位

 続いて、92の国・地域における、情報通信業就業者の給与の伸び率(対データが取得できた直近年)を調査した。1位はタイで、年38.3%も給与が上昇した。2位は、世界で最もIT技術者が増えている北ヨーロッパの国ラトビアで、同26.4%の伸びとなった。3位には、情報通信業就業者の給与で4位となったカタールが、同25.1%の伸びでランクインした。

 その他トップ20には、ウクライナ、ブルガリア、モルドバ、セルビア、ハンガリーといった東ヨーロッパの国々がランクインした。この地域では、IT産業の発展が急速に進んでいると推測できる。また、中南米の国についても、パナマ、ブラジル、コスタリカ、グアテマラがランクインした。

 日本は5.9%の伸び率で、20位だった。先進国の中では比較的高いように見えるが、米国やヨーロッパ諸国と比べてIT技術者の給与が低いことを考慮すると、十分な伸び率とは言い難い。なお、アジア地域では、ベトナムも13位に入り、トップ20にはタイ、ベトナム、日本の3カ国がランクインした。

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