伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2020年7月1日、SAP ERPのユーザーインタフェースを、追加のアドオン開発なしに変更できるソフトウェア「Liquid UI」を発表した。同日付で提供を開始した。価格(税別)は、約1000万円から。販売目標は、導入支援サービスを含めて3年間で10億円。開発会社は、米Synactive。
Liquid UI(旧称は「GuiXT WS」)は、SAP ERPのユーザーインタフェースを、追加の開発なしに変更できるソフトウェアである(図1)。画面のレイアウトを修正したり、複数の画面を1つに統合したりできる。また、スマートデバイス用に画面をコンパクト化できる。

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通常のアドオン開発と比べて、工数を3分の1程度に抑えられるとしている。また、SAP ERPを変更せずに導入できるため、業務の運用を中断することなく適用できる。
背景には、業務に合わせて追加機能を開発し、SAP ERPの使い勝手を高めるケースが多いという状況がある。一方、アドオン開発は、保守性や拡張性の面で課題がある。バージョンアップ時の作業量が増えたり、障害発生リスクが増えたりする。