ラクスは2020年8月24日、クラウド型の経費精算システム「楽楽精算」を新バージョンVer.9.7にアップデートした。新版では、経費を処理する経理部門だけでなく、経費を申請する業務部門の担当者にとって使いやすいようにUIを刷新した。
楽楽精算は、クラウド型の経費精算システムである(関連記事:ラクス、経費精算クラウド「楽楽精算」のOCRを強化、請求書から定型項目を自動で取り込み)。交通費、旅費、出張費など、経費に関するすべての処理を一元管理できる。社員が申請し、上司が承認し、経理担当者が精算処理を実施する、という一連のワークフローを電子化する。
楽楽精算は従来、楽楽精算の導入前に使っていた業務フローやフォーマットに合わせ、経理担当者にとって必要な情報を網羅する申請画面を優先していた。しかし、経理担当者の使い勝手を追求した結果、経費申請者からは「申請画面が使いにくい」の声が挙がっていた。
これに対してラクスは今回、経理担当者だけでなく、経費申請者にとって使いやすいUIへと改善した。経費申請者の入力の手間や入力ミスを軽減できるとしている。色味や書体、余白など細部にまで注意を払って再設計したとしている。
「入力がよく分からず面倒」という悩みに対して、すっきりとしたUIでスムーズに入力できるようにした(画面1)。ユーザーの目線を入力すべき箇所に誘導すべく、画面全体の配色を変更した。ボタンの形状やアイコンも再設計することによって、入力や操作がよりスムーズに行えるようになった。
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「経費明細の入力漏れで差し戻しが発生する」という悩みに対しては、経費の明細を追加入力する際に、データ入力用のダイアログを開くUIへと改善した。明細追加ボタンを押すことでダイアログが開き、経費明細情報を追加・編集できる。経費明細の追加漏れを防止して差し戻しを減らせる。
「毎回同じ経費明細を入力する」という悩みに対しては、明細をコピーして再利用する機能を追加した。既存の経費明細情報をコピーできる「明細コピー」ボタンを追加した。同じような内容の経費明細を0から入力する手間を削減できる。