セイコーソリューションズは2020年10月9日、ITシステムの運用自動化を支援するサービス「SNOPS(スノップス)」を発表した。必要な支援を、ニーズに合わせて必要な部分から迅速・低コストに提供する。
セイコーソリューションズの「SNOPS」は、IT運用の自動化支援サービスである(図1)。運用現場の負荷軽減と共に、正確・確実な運用の確立を支援する。導入効果の提示から、要件定義・設計・導入・運用までを、ワンストップで提供する。運用自動化基盤には、フィックスポイントの「Kompira」を採用している。
![図1:SNOPSのサービス構成(出典:セイコーソリューションズ)](/mwimgs/2/1/600/img_21f34e7523265bfb016a4f3337c585ea112870.jpg)
標準的な運用オペレーション手順をモジュール化した「基本モジュールパッケージ」も準備している。小さく、早く、安価に始められるとしている。このほかにも、運用自動化アセスメントや運用ジョブのカスタマイズサービスなど、企業の運用効率化への取り組みに必要な支援を、必要な部分だけ選択できる。
適用例は以下の通り。
- 障害対応関連
- 監視アラートのフィルター、障害エスカレーションの自動メール、自動電話、障害1次対応切り分け用のデータ収集の自動化、自動障害対応、レポート作成の自動化、インシデント、チケットの自動起票
- 設定変更関連
- 申請業務対応の自動化、リリースの自動化、スイッチ・ルーター・ファイアウォールの設定の自動化、サーバー設定、構築の自動化、アカウント追加・削除・変更、SSL証明書の自動更新
- セキュリティ関連
- Windowsアップデート・検証の自動化、セキュリティインシンデント対応の自動化、マルウェア感染端末の自動遮断、ネットワーク内のサーバー・ルーター構成情報の自動収集、脆弱性管理の自動化
背景として同社は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が消費者の生活習慣や社員の働き方を大きく変化させていることを挙げる。「一方、多くのITの運用現場では、リモート対応ができていない/正確な対応が求められるなど昼夜の対応が必要な状況が続いている。IT運用をニューノーマルにどう適応させていくかは、企業にとって大きな課題になっている」(同社)
「ニューノーマル時代にビジネス拡大を図るためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められる。しかし、DX推進がさらなるIT運用現場の負荷増大につながり、運用の品質低下やリソース不足なども問題になる」(同社)