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ファイテン、販売管理システムのDB基盤を刷新、最大40倍の性能向上

2020年10月14日(水)IT Leaders編集部

ファイテンは、販売管理システムのデータベース基盤を「Oracle Database Cloud」に移行した。性能が最大で40倍に向上した。従来約10分間を要していた受注データの取り込みが約15秒で完了するようになったほか、管理表作成作業が約120分から約10分となるなど、処理性能の向上を図れた。日本オラクルが2020年10月13日に発表した。

 ファイテンは、スポーツ関連商品や健康グッズ様々な商品を展開している。同社の販売チャネルは、同社の商品を取り扱うファイテンショップや、独自のECサイトであるファイテンオフィシャルストアなどの直販のほか、各種スポーツ量販店や百貨店、ドラッグストア、美容室、治療院など多岐にわたる。

 卸販売や小売にかかわる仕入および在庫、売上などに関するデータはすべて販売管理システムに蓄積している。同システムは、全社の様々な部門が日常的に利用しているほか、ECサイトなどとも連携しており、24時間365日止めることができない。国産ベンダーのパッケージのアプリケーションと「Oracle Database Standard Edition」で構成しており、オンプレミスで運用していた。

 一方で、ビジネスの拡大とともに、それぞれのビジネスプロセスを担うITシステムから得られるデータが年々増加しており、これらを集約して扱う販売管理システムでは、処理性能の低下が課題になっていた。数年前にハードウェアの増強を行ったが、その後もデータ量が増加したことにより、十分なパフォーマンスが得られない状態になっていた。

 データベースの性能を改善する策としてファイテンは、Oracle Database Enterprise Editionへのアップグレードを決めた。データ圧縮・パーティショニング・データベースへの問い合わせの並列化・チューニングアドバイザ機能などによって性能向上が図れると判断した。

 この際、運用効率および将来的な改修負荷削減のためクラウドでの運用を検討し、Oracle Cloud上で利用できるOracle Database Cloudを採用した。Oracle Database Cloudの採用は、2019年末に決定。Oracle Database Enterprise Editionの機能を利用した各種処理の最適化や、オンプレミスからクラウドへの移行リハーサルなどを経て、2020年6月に移行を完了した。

 この移行により、従来約10分間を要していた受注データの取り込みが約15秒で完了するようになったほか、管理表作成作業が約120分から約10分となるなど、処理性能の向上を図れた。これにより、従業員の業務効率も向上した。また、従来2週間程度を要していた会員へのポイント付与がリアルタイムで行えるようになり、顧客満足度の向上にもつながった。

 Oracle Database Cloudを選定した理由として、他社のクラウドサービスと比較して同コストでIOPS(1秒あたりに処理できるI/Oアクセスの数)が2倍以上など、Oracle Cloudのコストパフォーマンスを評価した。データ量に応じてIOPSが増加することから、将来的にデータ量が増えても性能低下の不安がない点も評価した。さらに多くの性能が必要になった場合には、Oracle Exadata Cloudなどの上位サービスも利用できる点も、長期的に利用する観点でのメリットになっている。

 セキュリティについては、オンプレミスのアプリケーションとクラウド上のデータベースを閉域網で接続することを必須要件としており、Oracle Cloud大阪リージョンがファイテン本社周辺の関西エリアにあることにより、低遅延でのアクセスが可能で、数多くのキャリアの閉域網で接続できることも選定のポイントになった。

 なお、現状の販売管理システムは、データベースをOracle Database Cloudで、アプリケーションをオンプレミスで運用しているが、将来的にアプリケーションも含めてOracle Cloudに移行する考えだ。

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