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アシスト、リモートデスクトップ「Ericom Connect」新版、電子透かしで情報流出を抑制

2020年11月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アシストは2020年11月5日、VDI(デスクトップ仮想化)ソフトウェア「Ericom Connect」(開発元:イスラエルEricom Software)の新バージョン9.4を発表した。2020年11月20日から提供する。新版では、リモート接続時の画面に電子透かしを表示してカメラ撮影による情報漏洩を抑制する機能などを追加した。参考価格(税別)は、10指名ユーザーの場合、ライセンス料が21万2000円で、サポート費用が年額4万8760円。

 Ericom Connectは、クライアントPCをシンクライアントプロトコル(画面情報端末プロトコル)を介してリモート操作できるミドルウェアである。自宅や外出先などから社内のクライアントPC画面をリモート操作するといった使い方ができる。

 VDI(デスクトップ仮想化)環境や物理デスクトップ機などの独立したデスクトップ機に接続できるほか、Windows Serverを共有するターミナルサーバー型の接続もできる(RDSを含む)。接続時は、シンクライアントプロトコルを中継するゲートウェイ接続モードと、仲介後にシンクライアントと接続先が直接接続するモードのいずれも利用できる。

 シンクライアントプロトコルは、Windows標準のRDPで接続できるほか、専用のソフトウェアをインストールすれば、RDPを圧縮して5~25倍に高速化する独自プロトコル「Ericom Blaze」を利用できる。RDPの画面をHTML5に変換する機能も備えており、HTML5を使えるWebブラウザから画面を操作できる。

 特徴の1つは、シンクライアントを接続先のデスクトップやアプリケーションに適切に割り振るデスクトップブローカ機能の性能に注力したことである。シンクライアントと接続先の対応表などをインメモリー型で保有するほか、複数台のサーバーをクラスタリング構成で使って処理負荷を分散できる。運用管理性にも注力しており、Web管理画面だけでなくCLIを介して制御できる。

電子透かしでテレワーク時の情報流出行為を抑制

 今回の新バージョン9.4では、テレワーク時のセキュリティ確保に役立つ機能を追加した。まず、リモートデスクトップ接続時に画面に電子透かしを表示できるようにした(最大で5カ所)。特定のアプリケーションやデスクトップの画面に、ユーザー名や日付を電子透かしとして表示する(図1)。機密情報をスマートフォンなどで撮影して外部に流出させる行為を抑止する。

図1:Ericom Connectに追加した電子透かし機能の画面。特定アプリケーションの画面に電子透かしを入れることで、機密情報をカメラで撮影して外部に流出させる行為を抑制する(出典:アシスト)図1:Ericom Connectに追加した電子透かし機能の画面。特定アプリケーションの画面に電子透かしを入れることで、機密情報をカメラで撮影して外部に流出させる行為を抑制する(出典:アシスト)
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 さらに、クリップボードによるコピー&ペーストを防止する機能を付けた。リモート接続側からシンクライアント側、およびシンクライアント側からリモート接続側のいずれについてもコピー&ペーストを禁止できる。データをペースト不能にしてペースト操作でもペーストできないようにできるほか、ペースト操作を行った際に警告音を鳴らせるようにした。

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