マネーフォワードは2021年3月5日、紙の契約書と電子契約を一括管理し、契約のワークフロー申請から契約締結・保管までオンラインで完結できる電子契約サービス「マネーフォワード クラウド契約」を発表した。同年5月から提供する。紙の契約と電子契約を一元管理することで、契約業務の効率化を図るとしている。
「マネーフォワード クラウド契約」は、電子契約クラウドサービスである(図1)。契約のワークフロー申請から契約締結・保管をクラウドで管理する。中堅企業向けの基幹業務システム「マネーフォワード クラウドERP」のラインアップの1つとして提供する。
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ワークフロー申請から契約締結、保管までをオンラインで完結できる。紙の契約書を発行する際に必要な、印刷、製本、押印、郵送などの手間や時間、コストを削減しながら、紙の契約と電子契約を一元管理する。クラウド上での契約書の検索が行え、閲覧権限も設定できる。2021年内に、契約の更新・終了を知らせるアラート機能も提供する予定である。
マネーフォワードクラウドの各種サービスとの連携が可能で、契約締結から債権・債務の発生、会計処理までをトータルで管理することが可能になっている。
背景としてマネーフォワードは、押印のために出社する「ハンコ出社」がテレワーク推進のハードルとなっている状況を挙げる。同社は、ハンコレス・ペーパーレス実現に向けて電子契約の導入を進める企業に新サービスをアピールしていく構えだ。